バレエの先生という存在 ③

今朝は明け方に地震の防災速報の音で飛び起きてしまい、寝不足です。(シュン.)
ビックリしました。

さて今日も「バレエの先生と言う存在」の③です。

バレエの先生という存在 ①
バレエの先生という存在 ②


自分が20年〜”バレエの先生”をやってみて想うのは
コミュニティを創りそこを集ってもらう場=バレエ教室
(学びたいとか、踊ってみたいとか)
そこで成長して巣立つまで、が数年~10数年単位で起き
サイクル化してゆくから成立するのだけど
以前も記事にした、➡日本のバレエ教育に関する全国調査
バレエを習う人が減ってきたり、先生の高齢化も。
古い先生が鬼籍に入られたりして代替わりされたり
もしくは、諸事情により閉所されることも。

そうなると現在は

一過性としてバレエに触れてみるか
または、ものすごくコアな人材を育てるか

に分かれつつ、あるような・?



さて、昨日も登場した本より引用します。

バレエのような劇的表現のため創られた舞踊は、アカデミックな用語を結合したり、装飾したり、型破りや冒険をやってみたりして発展したものである。
まず、バレエ学校の教室で、個々の生徒に、舞踊の文法のようなものが教えられる。生徒たちはそれぞれ練習を繰り返し、それらを総合して身に付けることを覚える。練習によって、彼らは覚えたことを己の筋肉に刻み込む。ただ一つの動く肉体、熟達すべき一連の動きをそれぞれに持っている生徒の一人一人を一単位とみなすとする。振付者はそれら多くの肉体を色々操作しなければならない。

だが、それらのそれらの肉体が、まったく一致して動くことは殆どあり得ない。限られた舞台の曲線を描くかなり大きな空間を、それらは、各自思い思いに動き回る。それらをなんとかまとめて、統制の取れた全体的な動きにするのが、振付者の任務なのだ。
かくて、ソリスト、コール・ド・バレエ、音楽奏者等の別々のグループに分かれていながら、ちょうど眼で見るオーケストラのように、融合一致した大きな一団が、振付者の処理すべき目標となる(後略)


バレエの先生は、この「振付者」の役目も務めます。
クラスレッスンを教えてそして振付もして、人をまとめる。
なんとも大変な仕事です。

昨日のブログの最後に登場したピエール氏は、振付も行う人でした。
(ヌドルフ・ヌレエフの激励を受け、1985年の『Clair Obscur』ではカルポー賞(振付賞)受賞)

「全然違う・・」と感じたのは、レッスンのことだけでなく
振付をする際の、対応の仕方がこれまでとは違っていた点。
分かりやすくいうと、”対等に”扱ってくれました。
それまでは、先生の言うことは「聞かねばならない」的に感じて踊っていたけれど
アイディアを出した後「これはどう?」のように聞いてくれたり。
本当に驚きでした。
(人柄、と言ってしまえばそれで終わっちゃうけど
当時はまだスタイルの違いがもっとハッキリしていたので
彼なりに考えてくれた対応なのかな?と感じています。)


もう少し、続きます。

くるみ割り人形よりアラビア。真ん中が私



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バレエの先生という存在 ②


今日も「バレエの先生という存在」の続きです。

バレエの先生という存在 ①


今回改めて振り返ってみると
私が幼かった頃~20代や30代~そして現在
随分と色々なことが、変わってきてるなぁと感じます。

私が奈良で教わっていた頃のバレエの先生は
一言でいうと「芸術家肌」。
伝え聞いた話、SKD※松竹歌劇団出身だったとか?
舞台に対する情熱はとても高く
毎年の発表会は先生自ら、幕物に近い創作作品を毎回創りながら
そしてご自分も踊られるという、スーパーウーマンぶり。

その反面「生徒を囲ってしまう」と言う点についてはとても厳しく
「ウチを辞めるなら、バレエも辞めなさい」とか言ってしまう方で
私が大学進学の際に考え、上京した理由の一つはそれもありました。

このバレエの本を買ったのも、その頃。
「正しいレッスン方法を知らないまま、来てしまった」
と言う自分なりの焦りと、やり直しをしたいという想いから、お小遣いを貯めて購入。
(当時7000円)



当時はバレエ雑誌が情報源でしたね。買い漁ってました笑
本には序章に、こんなことが書いてあります。

(前略)かつて、バレエは時代の変遷とともに、その内容も変わる不安定な見せ物として、軽視されていた。興行主や批評家も、バレエを、バレエよりも起源の古いオペラの添え物程度にしか考えておらず、バレエ団の解散を要求したこともあった。ところが、バレエはその持ち前の活力と新鮮さを発揮して沈滞に陥っていたオペラ劇場を救済するようなことになり、今日では、バレエに対する軽視はようやく是正された。(中略)このようにバレエが悪戦苦闘しながらも、現在まで存続しえたのは、ひとえに踊り手たちの努力、並びにバレエそのものの持つ、本来の魅力によるのである(後略)

(前略)今日でも、ソヴィエトのバレエは世界でももっとも強大である。国家や人民の絶大な経済的支持、国家的な規模での舞踊教育の育成、豊富な男性舞踊手、バレエの純粋芸術としての国民的な理解と称賛、いずれもバレエ発展を促進しないものはない。だが、現代ソヴィエトのバレエは、少なくとも映画を通してみる限り、重苦しく、誇張が多すぎ、決め粗さが目立つように思われる。フランス起源の国際主義から離れたせいであろうか、知的な洗練さの欠如、世界中の人々が等しく認めるような優美さの喪失がみられる。ロシア人は、現在でも、西欧ふうの典雅、美的観念には無関心なのである。(中略)優美さというものは、もともと、非常に個人的な自発的行為の反映である。それはダンディズムの香りのするものではなければならない。ダンディズムとは、平板さ、同一水準、平均値には反発的なものであるはずである。(後略)

※これが書かれたのは1967年なので、ソヴィエトという表記になっています。

舞踊教師は、二つのタイプに分けられる。
舞踊の教育方法のうまい教師と、踊るからだの線の美しい教師の2つにである。
一人の人間が、教え方も上手で、踊るからだの線もきれいであるという二つの条件にかなう、ということは滅多にない。
初心者は、どことなく自分自身の個性にぴったりしているように思える一つの型だけに執着しがちなものだから、できるだけ多様な舞踊のタイプ、技法に接触する機会を持つことが必要である。そうすれば、初心者はその中から自分に合ったものを選択し、自分の方針をきめることができるだろう。(後略)

多分中々教わらない様なことが、サラッと書いてあるのが時代かも。
また私が思うに、古い時代の先生達は
戦後の社会情勢の中、築きあげて来られたせいか
その時代の「自分にとって最高のもの」を、とても大事にされている気がするのです。

なので「ロシアバレエは世界で一番すごいのよ!最高よ!」
と教えるのも良く分かるし(え、他の国のだってあるやん?なんだけど)
また先述のような、生徒を囲ってしまう点も(今なら)なんとなく分かる気がしたり。

当時は知らないことは知らないまま、だったけど
その後、色々分かってくるようになると
バレエって様々な側面を持ってるんだなぁと、思えるようになりました。


※ちなみに私が上京後13年所属した教室を辞めた後
元パリ・オペラ座のピエール・ダルド氏に師事。
その時のカルチャーショックは、以前も何度か書いてきていますが
「今までとは全然違う・・・・」が本音です。

続きはまた次回~

SAMSUNG

何年前?か忘れちゃったけど、久々に日本に来られたピエール氏と。




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バレエの先生という存在 ①

前回の記事で「バレエの体験」について書いてみましたが
今日からは少し”バレエの先生”という存在について
書いてみたいと思います。

職業じゃなく、存在・・^^;
はて、どうなるやら?

それに伴い、私が持っている古いバレエの本から
いくつか引用抜粋してみました。

(前略)クラシック・ダンスは、単にクラシック・バレエの基礎技法の型を集積したものではない。型どおり練習すればいいというのであれば、それらは死んだ鋳型に過ぎない。クラシック・ダンスは生きているのだ。
これは人体の動きの可能性を極めるものであり、厳密にいえば、個々の生徒の容姿がそれぞれに違うように、それに応じてクラシック・ダンスにも千差万別の動きの形が見いだされるはずのものである。(中略)

しかもクラシック・ダンスは、規制された枠の中での動きである。だがこの不自由さの中で鍛えられた肉体の輝きこそ、クラシック・バレエ、更にはモダン・バレエの栄光を背負い続けてきたものなのである。(後略)

これは本を訳した方のあとがきの一部。

はしがきには、このようにも。

(前略)舞踊家を志望される方への唯一の忠告は、ただ実際に研鑽に励みなさいと言う言葉だけだ。
そして本書にはその研鑽に欠かせないすべての必要事項が盛られている。また、バレエを<真に理解>しようと思うなら、バレエを数多く見る以外ない。バレエを実際に見ないで、バレエを分かろうとしても、所詮それは無理な話だ。
同様に、踊り手としてうまくなるためには、ステージに立って踊りまくることである。
バレエと言う芸術は、まったくむつかしい。あまりに簡略化すると、楽しむためだけの、ただの踊りと見わけがつかなくなってしまうし、さりとて、あまり複雑化すると、観客には訳のわからぬ神秘めかしたものになってしまう。(後略)

ちなみにこのはしがきは、あのジョージ・バランシンの言葉。

古い本のため、書き言葉も少し重みがあると言うか
実際に自分の目の前でこんな風に言われたら・?
多分ビビると同時にきっと、お背中ピーン!となることでしょう笑
この本については、次回にてご案内します。

それではお楽しみに~

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バレエ教室を体験する時

GWも終わりましたね。
幼稚園バレエは明日、新規クラス(プレバレエ~ちびっこクラス)の体験会があります。
ちょっとドキドキ。賑やかそー^^

新しいことを知ってもらう機会でもあるので
体験に参加してもらえるのは、とても嬉しいです。
でも、あくまで「体験」は
「知らないことに触れる」ことが、目的。
(雰囲気を味わう、もありますねー)


今回このブログを「教育」のカテゴリに入れてみたのも、それが狙いで
「知らなかったことを知る」楽しみは、ゼロからプラスにしていくこと

バレエ教室の体験チラシには、ほとんど
「楽しく踊りましょう♪」と言う言葉が多いです。
なぜなら、踊るのは楽しいことだし
続けていくと分かることが増えるから、最初の頃よりも確実に
「楽しさ」の感じ方もグレードアップしていってる。

でも中には「ようわからん・・」という人もおられる。
それはそれでOK!
自分ではバレエをやってみようとは思わないけど、
でも舞台を見るのは楽しそうだね、という人もいる。
それも、当然。

そんな中で、体験したいなと思い
そして続けてみたい、という状況に至るのは
実はすごいことなのだと思います。


続けるにあたって、様々なことを覚えていき
教わったことを、覚えるようになり
先生から「こうしてみて、こうやってみよう」の意味が分かるようになり
時間と共に、それに応えられるようになる。

自分が始める前に「まず、このぐらいまでやれるようになりたい」と
思い描いていたところに至るまで、数か月~1年または3年かかることでしょう。
でもそれに達していないから失敗、ということなんて
全然ありません。

この点に関しては、大人も子供も同じです。
なので、まず体験時は
「知らないことに触れる」ことが、目的

大人の方も、ぜひ当クラスの体験にいらしてみてくださいね。
お待ちしています。



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ブログのお手入れ

今年のGWもお終いですね。
私は今回のお休みは特に
”いつもやらないこと”に目を向けて
その部分を、お手入れしていました。
ブログもそう。

先日4000記事を達成したものの、今後の内容はもちろん
どうやって幅を広げていこうか?も考えたり。

そういえば、ブログ村ランキングにも参加してるけど、活用しきれてないかも?

ということで、こちらも少しお手入れを。
(末尾のバナーも少し変えてみました)

お手入れついでに、カテゴリーを「バレエ」だけで留めず
「生涯学習・教育」の方にも登録してみました。
幼稚園で子供を教え、カルチャーでアラフォー・アラフィフ以上の方を教え
そして自分が開講しているクラスでは、舞台で踊る事含め
長く踊れるポイント等を指導しているので
多分、そのカテゴリが今一番しっくりくる気がしたのです。


長年ランキングに参加している「日本ブログ村」でのバレエカテゴリー
実は今、2位におります!!(594サイト参加の中の2位)
★ちなみに演劇・ダンスブログは5,196サイト参加
教育ブログは10,801サイト、生涯学習・教育は411サイト参加です。

ビックリ驚き!皆様のお陰です。
知らない間に上位に来てた、と言うのがまた嬉しい。

読み物として興味を持ってもらえているから?なのかは分かりませんが
バレエの先生にもこんな人がいるよ、と知ってもらえたら幸いです。
あとは・・生徒さん増えてくれたら嬉しいな。

”共通語がバレエ”とはいえ、皆同じ価値観ではない、と言うところが今の時代の肝。
その辺りが昔とは違う、だけどポリシーやコンセプトはしっかり無いと
ズルズルと埋もれて行ってしまう。
今はそんな時代なので大変ですが
引き続き応援して頂けると、とても嬉しいです。

がんばります♬




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私が経験した舞台ハプニング

GWも残すところあと2日ですね。
昨日は石川県で大きな地震がありました。
まだ余震も多く、心配だなぁと感じています。

先日Twitterに#あなたが観た舞台のハプニング
と言うタグがあがっていて、読んでみると中々面白く
でもこの際折角なので#私が経験した舞台ハプニング
に、変えてみました笑

お読みいただけると嬉しいです。
舞台は生もの、色々ありますよね。

特に印象が強いのはこんな感じ。


① ソロを踊り終わった後、コーダで自分の番を忘れて(すっとぼけ)
すまして立っていた 

②過去に主催した発表会でティアラを忘れ、運よく予備を持ってきてくれていた
お手伝いの方にお借りした 

③とある公演のゲネプロのこと。今は無き五反田ゆうぽうとで
”開かずの扉”を間違えて開けて外に出てしまったため、中に戻れなくなり
衣装のまま劇場を半周して(一緒に踊っていた男性パートナーと一緒)
楽屋口に帰り、慌てて舞台へ戻った 



他にもありますが・・笑

では観た方で、印象に残ってるのはこちら

昔出場した埼玉のバレエコンクール中に落雷があり、一瞬停電。
舞台に出て踊ってた人は照明が付いた後、しずしずと退場されました・


②板付き(舞台に出て待ってる)で、かかった音楽が違い
幕袖に引っ込まれた後もまた音楽が違い、3度目の正直で踊られたこと

思うに、ハプニングは「悪いこと」ではないですし
起きてしまうかもしれない?ことだったりもする。
ハプニングは事故の場合もあるけど、自分のうっかりミス
で起きることもあったりします(疲れていたりなど)。

またこういった経験が多いと、なんだか些細なことでは
動揺しなくなる?というか、なんか強くなる気がするのが不思議。
経験値・・かな?


GWは、発表会が多いと思います。
仮にハプニングに見舞われても、焦らずに落ち着いて
普段の練習の成果を発揮できますように。

①の”すっとぼけ”ミスをした舞台での写真。ジゼルよりバリエーション

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習いつつ 見てこそ習え 習わずに良し悪し言ふは愚かなりけり

GWなので、サクッと読める内容でいきます♬

先日神社にお参りに行った際に貼ってありました。
千利休の言葉なのですね。(知らなかった・)


見ていると簡単そうに見えることでも、実際に自分がやるとなると
難しかったり、不手際だったり、不格好だったりします。
私は茶道の心得は無いけれど、所作の美しさは練習に練習を重ねて生まれると思うので
その辺りはバレエとも共通するなぁと。

体験だけしてみて、なんか合わないとか
ほんの数回だけ受けてみて「自分には難しい」とか
「え?まだ身に付いてないよ?」な状態が、限界と思われるのは
やはり本意じゃないし・
(本当に合わないのであれば、それはその人の判断)

でもこんな昔の方も、今と同じように感じてたのかと思うと
なんか勝手に親近感を持ってしまいました。

この神社の近くには将棋会館があり、将棋もすごい世界だなぁと。
(あまり良く分かってないけども)
集中力が半端無いんだろうなと思います。


★何気に習い事の先生は、全般的にこういった言葉が好きかも。
自分の気持ちを代わりに表してくれるとか
または、通ってきた道として経験済みのため。
それを表に出さないだけで、グッと心の中に秘めておられる
と、そう感じます。

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新国立劇場バレエ団「シェイクスピア・ダブルビル」鑑賞

先日鑑賞してきた「シェイクスピア・ダブルビル」
ようやく感想が書けます♬

まず、私は殆ど当日券で買うことが多く
余程「これ、人気演目やねー・」
とならない限りは事前に買わない、変な人です^^;
今回も当日券で観に行きましたが、安めのお席でした。(お財布事情によります)
これは自分でも納得の上なので、多くを求めないと言うか
(求めるなら、事前にS席やA席を買っておけば良いので)
舞台を観れるだけでも良いと言う気持ちで、観に行ってます。

新国立劇場は、詳しい方なら分かると思いますが
4階席の傾斜が、かなり急。
見方を変えると、傾斜を急にすることで
(可能な限り)安い席の方にも楽しんでもらおう、と言う配慮かなと。
でもそのためには、背中をしっかりと座席に付けて観る必要があります。

私が観に行った日は4階L列で、舞台の4/1は見えませんでした。
席種的に見えなくても文句は言えないけど
下手側でのキーポイントになる演技が殆ど見えず
(※そういう場合は、私は何が起きてるかを想像するようにしてます。)

すると、L列の舞台張り出し席の若干名が前にのめりだして観ていたため
私の前列のおじいちゃまが「見えないだろう!背中つけてくれよ!」と
上演中に注意されたのです。
声自体はそんなに大きくないものの、結構周りには響いたようで
(ただそのおじいちゃまも、かなり堪えていたのが分かります)
真後ろの席の私としては、ちょっと興醒め・・・

そう、こういうのが一番厄介。
舞台って非日常を味わう場所なのに
なに、現実に引き戻してくれんてんねん、ゴラア!

とは言わないけれども
なんで自分だけが、観たいと思ってんのよ?ああん?
とは思います。
(これは、前のめりしてた、人に対して)

お陰で、前の人の頭が動く➡私も動かさざるを得ない
の、ウェーブの連続で・・ マクベスは余り堪能できませんでした。

『マクベス』
マクベス:奥村 康祐
マクベス夫人:小野 絢子 

「血みどろ」と言う表現も確かにしっくり来るけれど
人間の”欲の表れ”ですね。権力への欲。
小野絢子さん演じるマクベス夫人が、とても巧にマクベスを煽り
奥村康祐さん演じるマクベスが、見事にそれに応え
王をはじめ、自分の周りを粛清していく有様が見られます。
最期、マクベス夫人は自死の道
マクベスは殺められる・・


※そして休憩中に、劇場係の方にこのことを相談したところ
なんと、お席を変えてもらえることになりました!♡
しかも自分が購入したよりも良いお席。
※3階席の正面エリアの右端。

その後は『真夏の夜の夢』
タィターニア:池田 理沙子
オーベロン:速水 祥悟
パック:石山 蓮
ボトム:福田 圭吾

ヘレナ:増田 裕子
ディミートリアス:小柴 富久修
ハーミア:中村 春菜
ライサンダー:小川 尚宏

2つのカップルの悲喜こもごも&妖精の王&妃の関係が
なんか一時ややこしくはなるけれども、最後はハッピーエンド。
こちらは全体的に「可愛らしい」印象の作品で
マクベスの血みどろさを洗い流してくれました。
重厚な作品の後に可愛らしく心温まる作品が来ると、ホッとするけれど
重厚な作品を演じたダンサーの心理面を、ふと感じてしまう自分がいます(笑)

その昔、ギリシャ喜劇とギリシャ悲劇に始まり
シェイクスピアやその他の戯曲を数十冊読む
と言う課題授業をこなした身としては
「悲劇の方が、より人間の本質が出る」
と言うことが、なんとなくわかる気がします。

演じることの大変さに加え
しかもかなり大変&大胆な振付で
ダンサーの皆さんの対応力、頑張りに拍手です。

5/6が千穐楽。
お時間ある方はぜひ(^^)/


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この先続けるか迷う時もある


5月の連休、1年で一番綺麗な季節ですよね。

5000記事に向かっていく際、自分がどんな風に
(良い意味でも)経年劣化していくのかなぁ?と、ふとそんなことを想いました。
そうした時、当たり障りない日常のことやバレエ指導のことを毎日書いて
今後このまま続けるんか?と。
(続けるのは得意だけど、人って惰性になる時もあるし)

以前も書きましたが、2年前に亡くなった母は24歳から俳句を詠んでいて
これまで3冊の俳句集を自費出版しています。
1万句以上の中から選び、それを本にすべく纏める編集作業をしている時に
「お母さん、よくそんなに俳句沢山作れるねー」
と尋ねたことがあります。
そしたら「季節の流れを見てると、頭に色々浮かんでくるから作れるねん」
と言ってくれたのですが、何か形に表すとか書き続けるのは、結果そういったことなのかなと。

〇〇作家、という仕事の人は、常に何か新しく生み出したり
また撮り続けたりしています。
多分過去のものに満足せず、というのではなく、その時その瞬間を
今の自分を通じて描いたり、書き留めたり撮ったりしているんだろうなと思います。

踊ること=自分のレッスンが欠かせませんが
これもやはり長く続けるためには、ちょっとした刺激が必要で
ふと周りを見渡したりした時に「あ、あの人こんなに頑張ってる!じゃ、私も~」
と感じる存在が居るかどうか?かもしれません。
それは同じ教室に居るのか、SNS上で知り合った人なのか、それはその人の出会い方で、
でもそこから何か刺激を受けて、少し新しい風が入るとしたら大いに歓迎すべきかなって。


★何事も「義務じゃないんだからー」でOKなんだけど
きっともっと、複雑な想いが人の心の中には有って
なんとなくモヤっとしていたり、でも心の中でやらなきゃと思っていたりする時は
辞めないで続けていた方が良いと思います。

偶然にも、五月のことを書いた句だった!





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日本のバレエ教育に関する全国調査

GW!今日は今朝から良いお天気です。
先日ブログが4000記事を超えたこともあって
その前後から、今少しテイストを変えてみてます。
雑記ブログだからこその、たまにはグッと掘り下げも良いかなと。

こちら、昭和音楽大学バレエ研究所発行の
「日本のバレエ教育に関する全国調査」報告書』
本調査は5年に1度実施され、今回で3回目とのことで令和3年度のものになります。
※こちらは簡略版。本式のはPDFで60ページありました。
目を通すと、ちょうどコロナ禍に入った頃の回答なので
切ない現場(バレエ教室の声)が書かれていたりもしました。

コロナの影響や少子高齢化。
「生徒数が減った」と回答しているバレエ教室が多いです。
正直ウチのバレエクラスも、今現在でも減ったまま増えません・・
これではイカンなと。

コロナ禍では老若男女問わず体力低下が顕著に表れましたが
私自身にも、かなり身体の変化が起きました。
「家から出ない、人と会わない」と言うのが、人々の行動範囲を狭めたのは事実で
それによって、考え方や行動パターンも変わってしまう。
辞めた理由の殆どがそれでしたね。

また、子供のクラスでも3年前には見られなかったことが少し起きていて
クラス中の静と動のメリハリの付け方が、どうも弱くなっている。
(なので、バレエのレッスン疲れるーとか言われちゃうのです・・
幼稚園の園庭広いのに?沢山走ったりしているはずなのに?)
でもこれももしかしたら、様々な要因があるのかもしれませんね。

今後は止まってしまったことを動かす時期に入るけれど
結構労力要りそうです・なのでこういった実態を世の中に知ってもらえたら嬉しいです。

また私もある決断をしたので、追ってお知らせします。
まだもう少しバレエクラスは続けていきたいので、工夫していきます。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
がんばるじょ。

「考える人」風に・・・




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