私は小学5年生の時、初めて”トウシューズ”を履きました。
今はポワントシューズと言うことが多いですね。
初めてポワントを履いた頃から今まで、
結構沢山のメーカーを試してきた気がします。
何でも履ける!と言う訳では決してなく
合うものって何?と言う好奇心から。
今日はこれまで履いたことが有るシューズについて
昔を想い出しつつ、Blog記事にしてみましたよ。
さて小学5年生当時、教室で用意して下さるのは、チャコットさんのシューズのみ。
トウ部分に滑り止めの皮が張ってあり、ソールもとてもとても固いものでした。
固くて痛くて、魔法の靴なんかじゃない!と思った子供の頃。
今は沢山の種類のポワントがあります。
そのため今は自分の足に合うものが見つかる可能性が
以前よりも各段に増えてきています。
<小学5年~18歳まで>
チャコットの前皮トウシューズ&サテントップ。
「発表会の時には、全部サテンのトウシューズを履いて良いわよ」と言われてたぐらい。
めっちゃ足の甲に引っ掛けて立ってます(汗)
<18歳~21歳頃まで>
アヴィニヨン
シルビア製サテントップ(たぶん、ネオチェリー??)
上京後、初めて知ったアヴィニヨンのシューズ。
アヴィニヨンのポワントシューズは、
”名物おじさん”と呼ばれる靴職人のおじさんから
いつもあれこれアドバイスを受けたのですが
どうしても幅広を薦められることが多く、それが余り好きじゃなかった^^;
でも、暫くこれを履いていました。
シルビア製サテントップは、柔らかくてすぐダメに。
トウ部にどう体重を乗せて立っていいのか、まだまだこの頃は分っていなかったです。
<22歳~>
沢山のポワントを試すようになったのは、この頃から。
しかも外国製。
短大を卒業して、もっとレッスン沢山して
沢山舞台に立ちたい!と思ったからなのかも。
バイト代で1人暮らしの生活費、レッスン代&ポワント代全て賄ってた頃。
根性と気合は、多分今の倍(笑)
Freed
(当時履いてたマークは”F”でしたが
足の引きあげが、まだまだ上手じゃなかった。)
Capezio(コンテンポラ、アエリアル他)
※アエリアルは残念ながら、1年程前に廃番。
グリシコ(エリート)
エバ
Repetto(ラ・バヤデール)※廃番
サンシャ
この頃もまだまだシューズに【乗っかる】立ち方をしていまして
安定感を求めるために、ヴァンプが短く
そしてプラットフォーム(つま先の部分)が広めのもの、を履いてました。
エリートは安定感抜群であったものの、固いために靴音が煩く
当時発表会でレ・シルフィードの主役を頂いたのに、
足音をしょっちゅう指摘されていました(汗)
足音が煩いポワントは、かなり先生から注意を受けますよ~!!
ポワント=立てなくては!と言う思い込みから
作品の持つ風合いに合うシューズを選ぶ、と言うところまで
全く気が回らなかったのは、やはりアカンです。
Repettoのラ・バヤデールも安定感があるものの
私の足(甲高)には合わず、ソールをへし折りました(汗)
ちょうどバヤデールのコール・ドの練習中だったか・・
作品とシューズが一致って・・・^^;
サンシャもエバも、買ってから数回で「合わん」と判断。
かろうじて良かったのが、コンテンポラとアエリアルでしたが
トウ部分が潰れやすいため、苦労しました。
でも原因は絶対に、自分の「乗っかり立ち」だったと思う。。
<30代~現在>
Freedに舞い戻る。
長く所属したスタジオを辞めた後、
解剖学講座等で足裏の鍛え方やレッスン方法が変わり
足がどんどん変化して行ったのが感じられたので
ポワントも一度、戻してみようかと思いつきました。
当時お気にいりだったのは、R、Q、A逆さ、クラウン(王冠)、Y他。
CやWも好きでした。
Rは職人さんがお亡くなりになったので、今は廃番。
Cの職人さんも、引退されたそうで廃番。
Photo by Kiyonori Hasegawa
これはRを履いてます。素晴らしく立ちやすく、そして足が綺麗に見えるラインでした。
Freed Studio(既製品のフリード)
C.O.A.D
チャコットさんの、新作シューズ発表会モデル探しでの1枚。履いてるのはC.O.A.D。
中々悪くはないし、生徒さんに勧めることも多いシューズですが、ソールが結構固め。
けれどトウ部の安定感が、とても良いです。
BLOCHのアクシオン
Freedの値段が高いため、練習用として履けるかどうかで探した時、
お店の方から勧められたもの。
まずまずこちらも良かった。
履いた時に、足そのものが長く綺麗に見えるのが特徴。
★20代はとにかく足の甲に乗っかるように立っていたけど
30代になり、ようやくそれが改善でき
またヴァンプも長めのものの方が、自分には向くことが分かってきました。
Mirella
こちらもFreedの代わりに、と探したもの。
とても立てちゃう!シューズですが、立ったら下りて来れない印象が(笑)
デュミポジションのソールが、かなりバネが強いと言うのか
Freedに慣れた足からすると、固く感じてしまいました。
グリシコ・トライアンフ
どちらも最近履いてたりするので、結構おススメです。
オデットは先日、スタジオ生が買ってみましたよ。
正直今はどのポワントシューズも
立ったラインはとても綺麗に見えるように工夫されてますし
ソールの工夫も素晴らしいなぁ、と感じることが多いです。
私はデュミポジションの通り方と
つま先に乗った感覚で、買うかどうかを決めてます。
なので必ずためし履きしに行きますが
ネットでも最近は試着、返品可能ですね。
お店では足入れか、フルポワントに立つことしか出来ませんので
実際に履いてお稽古して、そして踊ってみることで、感覚は違ってきます。
ポワント選びは自分の足の幅や形を知り、
そして足裏の筋力の強さを普段のクラスで鍛えていく、その延長線上にあるもの。
なので、自分と精一杯向き合うことで、きっと何か見つかるはず。
それにしても廃番って、ホント困るーー(涙)
ポワントジプシーと言う言葉は、多分私だけに当てはまるんじゃないと思うけど・・・
ポワントフィッティングが出来ちゃうのは、こんな経緯から。
何方かのお役に立てば、幸いです。
では今日もスタジオで、お待ちしています。
大人のバレエは、エレガントに美しく 「その人それぞれが、輝いて欲しいから」 心と体を調和させ、歌うように踊りましょう。 ★11月は、Kayano Ballet Blog読者様を対象に 「体験レッスン2回キャンペーン」を行います。 体験レッスンお申込み時に お気に入りの記事の題名を添えてくださいね。 ★バレリーナおうちご飯WSは、11/27開催! 鉄分を摂取するおうちご飯をご紹介。 お申込み、お待ちしています。 Kayano Ballet StudioHPはこちら 体験レッスンのお申込みはこちら。
今日もお読み頂き、ありがとうございます。