先だってのことですが、子供の頃や上京してきた当時のお稽古場を思い出話的に
「昔の教室は厳しかったので、行儀が悪かったり、覚える気が無かったりしたら先生から『出て行きなさい!』と言われたりしたんだよ」と言ったら
「え、お金払ってるのに?」と真顔で返されて・・・
それについて、一瞬「えっ!」とは思ったものの「教室は習いに来る場所なんだから、来る側がしっかりするのは当然だよね」と答えておきました(^^ゞ
それはさておき・・・・
踊ることに対して自己投資してきたことを考えると、本当に家一軒建つか、上質なハイクラスの車が買える位の金額と、そして34年以上の時間を費やして来ています。
懐かしい写真が出て来たので、ちょっと公開。
20歳頃、発表会で宝石のパドトロワを踊った時のもの。

当時は上京して2年位。奈良の教室と、東京のレベルが違いすぎて要求されることそのものが高く、いつも注意ばかりされていました。
思うに「バレエを頑張りたい」と言ってドアを叩いてきた若干18歳の娘に対して、まずその厳しさと質、量、それらが必要だと見学の時から教えて戴いたわけで。
そこから同じ教室に居る子たちに負けないようにしたい、頑張りたいと、お互い競い合う環境に何年も身を置いていたのだとも思います。
そして働きながらのバレエは決して楽じゃない。。(当時ホテルで週5回7:30~16:00/17:00までアルバイト、その後レッスンやリハーサルを週6日、と言うスケジュール。それが約8年~位。)

日本バレエ協会の”アンナ・カレーニナ1992年。” 東京文化会館。主演:ウラジーミル・マラーホフ、イルギス・ガリムーリン、ガリーナ・クラピーヴィナ(日本初演)
とにかく公演に出たくて頑張ってました。 でも、バレエ団には入れない、とずっと思っていて(周囲と比較してまだ及ばないとか)働きながらレッスン、と言う生活に明け暮れていました。教える事についての講習会にも沢山参加しましたが、それに掛かる費用も全部自分で負担。
今思うとアルバイト生活からよく捻出できたなぁと思いますが、今のようにネットも無い時代の情報源は全てバレエの専門誌か、バレエ雑誌からでした。
バレエ雑誌を買うと必ずプリマの方の「今までの道」みたいなのが書いてあって、自分も今しんどくてキツイけど、この方もキツイ中で踊って来られてるんだなぁと思うことが出来、それが励みにもなっていた気がします。
13年お世話になった稽古場を辞めてフリーになって、その後沢山オーディションを受けたりもしましたが、舞台での知名度が低いため良い役が来ることは余り無かったですが
ただあちこちに出向いて吸収した期間がちゃんと自分の中に確立しているため、それが今でも活用できる状態にあります。
自己投資を沢山してきた分、活用できる場を持つのが自分の課題であり夢だったりします。
最近は冒頭に書いたような人が多くなってきましたが・・・ お金を払っている、と言うことは、本当はとても意味があるんだってこと。
後は人脈・・。人脈形成も、とてもとてもこれからの時代は必要ですね。
人から必要とされる存在に、もっとなりたいと思います。
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