今スタジオに来てくれている初心者の方達を見ていると、世の中の約9割の人の気持ちを代弁しているんだろうなぁとよく思います。
「きゃー、わかんない!」
「覚えられない!」
「バレエ作品ってナニ??」など等
どれだけ言葉で説明してもどうにもならないから、クラス指導にこんな本を持って行ったりもします。

収められているストーリーは「眠りの森の美女」「ジゼル」「白鳥の湖」「コッペリア」「胡桃割り人形」
私が子供の頃、本を読んだり、舞台を観たりして何となくだけど、自然に覚えて行った演目です。
でも、今の日本の大人で、知らない人も大多数に居るのが現実です。
この本にはCDも付いているので、触りで音楽をかけてすこ~しばかり私が動いてみたりすると
「先生、振り、全部知ってるの?すごい!」
「なんで振りを全部知っているんですか?全部踊ったんですか?」 と驚かれます。
「リハーサルとか舞台で見て覚えたんですよ。実際に踊ったのもあるけど」と言うと
「わ~!すごいすごすごい!」 と、こうなるわけで (笑)
なぜ覚えられるのか、なぜ音楽を聴いただけで反応出来るのか、と言う部分は
勿論ダンサーとしての経験の蓄積によりますが、殆どが体で覚えて来たもの、環境から覚えてきたもの、自分で歴史等を振り返り覚えて来たものなどがあると思います。
自然に、そして楽しく覚えて来た事って忘れないんですよね^^
また、ジャズダンスを習っていてバレエも習うと言う方も来ておられますが
どうも振りが覚えられず悩んでいるような事を喋っていました。
たまたま、その人が通っているジャズダンススタジオの発表会を観たことがあり
どちらかと言うと、とてもクラシックジャズ・スタイルの踊りだったので
「ウェストサイドストーリーを観たら?」と薦めてみました。

私はこの映画を中学生の頃見てハマってしまい、夜な夜なビデオで見ていました(受験勉強そっちのけ^^;)
ジョージ・チャキリスが格好よくて、ワクワクして、これが古い映画なんて思えなかったです。
その流れでフレッド・アステアも大好き。

ジーン・ケリーも。

こちらは「王様と私」

ユル・ブリンナーと、デボラ・カーのダンスシーンがすごく好きでした。
その他、とても沢山のダンスそしてバレエを映画や舞台で観たりもしましたが、気にいったものは繰り返し見る習性のお蔭で覚えてしまうのです。
今の大人バレエの方達は、知らないことを恥ずかしがり、知識をすごく詰め込んだり考えたりして
知っている人に頑張って並ぼうとする傾向があるようにも思います。でもどれだけ頑張っても、経験のある人とは目線が違うのです。
そこを無理すると、楽しくなくなってしまう。
だから、最初に教える側がその目線まで降りて行く必要があるようにも思う今日この頃。
そのせいか、私にも今まで知らなかった新しい発見やトリビアが舞い降りる毎日です(*^_^*)
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