バレエを習っている初心者の生徒さんに
「バレエを観た事がありますか?」や
「好きなダンサーは居ますか?」と質問してみたところ
「バレエ観た事ありません」
「好きなダンサーは居ません」と言う方が意外に多く
驚くことがあります。
またバレエ作品を観た事が有る方に、どんな作品を観ましたかと尋ねると
「くるみ割り人形」とか「白鳥の湖」とか
「なんかコンサート形式の・・」と言った部類の答えが返ってくることが多いです。
”バレエをレッスンしているなら、作品を観ているはず”
と言う概念で居ると通用しない昨今。
レッスンを受ける人が増えている中で、まだまだ作品と結びつかない現実もあるのですね。
昨日お久しぶりにお会いした盛岡の男性曰く
「折角東京には全世界からのものが集まってくるのだから、それに気づいて観た方が良い」と仰ってました。
確かに盛岡からの交通費や時には宿泊代を加えると、お金掛かりますね。
それでも観たいと思って上京される理由は「地方では中々見られないから」ではないでしょうか。
私も奈良に住んでいた頃、東京には文化・芸術の粋が集まる感じがあり、もう本当に沢山沢山観ました。
ただ、いつでも観られると言う安心感が先行してしまった頃も有ったりしましたが、その頃に比べると今の方が、1つの舞台を観る有難さが身に沁みます。
バレエを観ると、何よりも劇場の高揚感に浸ることができます。
難しい知識を抜きにして、まず足を運んで欲しい。
そして、どんなバレエ作品にも必ず光る存在の人「プリマ」や「プリンシパル」が居ます。そのオーラを浴びて欲しいなと思います。
生の舞台から得るものは、やはり一番五感に響くから。
ぜひ!(*^_^*)