良い指導をしたい(と言う想い)から抜ける

こんにちは
バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。


教えることって、結構奥深いなぁと毎度思います。
スタジオを始めてからもうかれこれ、20年になります。(高校生の頃、そういえば少しだけ先生のアシスタントしていたんだった)

私達昭和世代は(多分きっと)感覚的な表現の元、教わってきたことが多いので
感覚と言うのはとても大事な部分、と言う位置づけにあると感じています。
だけど最近は、論理的だったり理に適ってることをまず提示したりする方法があるので、特に大人の方の場合、分かりやすく伝えられる安心材料として捉えることも多いと思います。



例えば、連続するパ(シャッセ・パドブレ・ピルエット)と言うアンシェヌマンを教え、受講者さんがスタジオを斜めに進んで行くとします。
「一回目、良かった。二回目、まぁまぁ。三回目、ちょっと崩れた。四回目、目が回ってできなかった」と言う状態になってしまったとしたら、以前なら「あらー最後の方はダメだったね」と、「できなかった部分」からの指摘が殆どでした。最後までもっと立ってなさい!とかね。(そんなのは本人が一番分かってる!と言いたいけど^^;)

だけどなぜ最初は良くて後半崩れて行ったのか、それを立て直すための説明として、今は幾通りもあります。
”全て状況に応じて”が大前提だけど、最初に力みすぎなのか(気合入れすぎ)や、連続することで、視線が上手く取れなくなってきてるのかなとか、重心のかけ方が崩れてきてるのかなとか、プレパラシオンの角度はどうかなとか、その他諸々の原因を出してあげることで、その注意を拾える人は自ら進んで改善できるようになっていきます。良い指導をしよう、と先生が頑張るのではなく、相手をよく見てあげることで、何か見つかるはず。

感覚を教えるとすれば、四回とも同じように行えるようにするための意識 ぐらいじゃないかな。
細かく丁寧に、も大事だけど、自分で考えて動けるように誘導しないと、力の匙加減すら教わらないとできない、となりがち。

良い指導、と謳うためには、相手を成長させられる状態にお互いがいることだよねと感じる今日この頃です。教える側も、肩の力も抜いて臨んでいくことが大切ですよね。






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