新国立劇場バレエ団「シンデレラ」鑑賞

こんにちは。バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。

昨夜は新国立劇場バレエ団の「シンデレラ」を鑑賞してきました。(今回も4階席!^^)
幾度も上演されているのに、劇場で観たのは初めてだったので新鮮でした。

アシュトン版は、音楽と振り付けがとても綿密な気がします。
プログラムにもありましたが、ラジオ番組から流れてくるプロコィエフの音楽を聴いた後創作意欲を掻き立てられ、6週間で振付を仕上げたとか。
その他振付の特徴として上半身の動きはとても優雅に保ちつつ、足元のステップや足さばきはとてもシャープで込み入ってたりする。でもだからこそ、シンデレラのような煌めく輝きが生まれるのではないかなぁと思いました。

10年ぐらい前にシンデレラのPDDだけ踊ったことがあるのですが、いわゆる古典バレエ的な動きとは違って現代的でもあり、かといって、2幕のPDDは王子とシンデレラが出会った時のとてもウットリする時間を表すため抒情的な物語に見えるようにするのは、音の取り方もだけど、動きの質感も違ってとても難しかった記憶があります。でも楽しかったなぁ。
それらを実際に小野絢子さん&福岡雄大さんペアで拝見でき、実際の演出や煌めくセット、衣装と一緒に堪能できて、とても華やかな気分になれました。
四季の精や仙女も美しく、特に12時のシーンの演出は好み。おどろおどろしてなくていい。その前の舞踏会のシーンが美しいからか、余計にそう感じる。



シェイクスピアの国だからなのか、パントマイム的なお芝居も面白くて。
シンデレラでは男性演じる義理の姉妹がそれをやるのですけど、あれは踊り手側はどんどん深めて行きたくなる・・だろうな(笑)「やりすぎ!」の一歩手前ぐらいで、ちょうどいいぐらい。
奥村康祐さんの義姉は芸が細かいというか、関西のお笑いのノリが絶対入ってるやろ、と内心でツッコミつつ・・^^

シンデレラのお話自体は「正直ものは救われる」的で、私は好きなんですけど、小野絢子さんのシンデレラは「私、苦労したから報われたの」感が全く無く、本当に幸せを自ら引き寄せたように見えました。
(2幕の激難しいソロの時に地震があり、客席がヒヤっとした時でも、何事も起きてないかのように踊りつつけておられてましたよ。)

1回の鑑賞を大切に、これからも見ていきたいと思います。



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