2月のスタジオパフォーマンス参加者募集の件もあって
最近このことについて、よく考えます。
「踊れる人」ってなんぞや?
あの子、そこまで踊れないよね
あの人、踊れる人ね とか
ただこれらは「動ける」「動けない」とは、また違ったニュアンスがあります。
「動ける」と言うのは、運動的能力を指し
「踊れる」はそれに加えて表現的能力もある、だと私は感じています。
クラスレッスンでは割と動けていても、作品を踊らせてみたら
あれあれ?余り舞台で踊った経験ないのかなー、ということが分かってしまったり。
その場合、その人の中では経験的な面で
”バレエ=運動的なもの”の存在が大きいのかもしれません。
「踊れる」ための表現的能力は、意識的に整え高めていく必要があって
「舞台で見られるための」練習とアドバイスがあって、磨かれていきます。
(だけど大元は、とてもシンプルなことだったりもします)
「レッスンでも踊ってるようにしなさい」と言われるのは
普段から「踊っている」ように見えるために、動きをどんな風に表しているか。
その時点で「Good」と言う声掛けをしてもらっていれば
他者からも踊っているように見えているし
自分自身も気持ちが良いはず。
(自分だけが楽しくて、ワクワクしているのとは、またちょっと違う‥)
そして、一人でも「踊れている」人が居た場合
場の空気がグンと良くなることは、大いにあり得ます。
良い状態に引っ張り上げてくれるからです。
(だけど、人を頼ってはイカンのですよ 笑)
クラスレッスンで、運動的注意の方が圧倒的に多いのは
踊るために適した状態に体を創る目的が、まず一番にあるから。
そして表現=心は、まず「踊って見えるように演じる」ことで、追いついてきます。
それが、目線の持っていき方や表情。
まだまだマスクをしてることが多い日本なので
表情豊かにするのは、難しいかもしれないけど
口元は笑って、目元は穏やかに。
顔全体の表情も、鏡で研究してみましょう。
その他「場慣れ」の数を踏む。
空間に立つことと、スペーシングの配分も「踊れる」ためには必須。
相手が居て、合わせる場合は並ぶため等の距離感を感じ
ソロの場合、どこの場所でどの動きを行うか
全部指示されたことを守って、自分で覚えていく。
その他には「音楽性」も加わって
「踊れる人って、なんて何でもできるんだ!」
と、なることが多いですが
「踊れる人」になるための要素が幾つかあるとしたら
それらが全て一つの輪の中にあると捉えると、分かりやすいかな。
大抵は一つずつ足していく考えですが
そうやってると、いつまでも「踊れる人」にはなれない。
私も一つの輪として捉えてみたら、まだまだ未開発な部分が見つかりました(笑)
で、「踊れる」ことと「踊りたい」ことは、また分けて考えるべきで
「踊りたい」から努力できる、ということでもあります。
★まとめてみて、ちょっとスッキリ^^

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