子供と大人は違うけど(指導の本音)

子供のバレエを教えた翌日、よく喉が枯れることが有ります(苦笑)
あぁ大きい声出しちゃうもんなあ、と。
(のど飴、必須アイテム!)

子供を教える時は、小さい身体から出るパワーに負けないように声を出す必要があるから、それも致し方無い。
大人の場合そこまで声を張らなくて良いけれど、どんな説明をすれば伝わりやすいかと考えるため頭を使います。


子供に教える時、興味を引きつけておくことがまず難しい。
今は自由な意思を尊重するご家庭が多いのも有って、クラスをスムーズに進行できる状態にもっていくまでは工夫の繰り返し。
(まず、静かにする、というのは教わってるはずなんだけど??)

また、最初嫌がってる子がバレエを好きに変わるまでにも時間が必要で(特に親が習わせた場合とか)、でも好きになりかけた矢先、今度は親側の考えで辞めさせるケースも有ったり。
そんな場合は教える私の心も萎えてしまう。

大人の場合、まず「自分の意思」で始めて辞めることが出来るから、これもまた難しいことも。
半年続いた人は絶対続く、といつも思って見てますが、見切りを付けるのが早い。


自分の出来ないことが解決出来ないと判断すると、場所や先生を簡単に変えてしまう。
選択の自由ではあるけれど、かえってそれが上達の妨げになることも多いのに、と思う。


と、ちょっとネガティブな例を挙げてみましたが、日常生活にごく当たり前に潜んでいることで、逆にこれらのことが起きないことはむしろ優秀なんじゃないのかなあと思うのです。

教えてる側の目線、考え(私見)ですが、普段レッスンを楽しく感じて続いているなら、それはご自分も努力されて頑張った証拠ですね。

私は細かい注意が多いけれど(笑)、バレエに関するハードルは決して高くないと思います。
むしろ、出発点に立つところから教えてると思う^^
分からない人に合わせる、のではなく、分かるところまで引き上げてあげるのが「指導」。
ここが今の現代、誤解されてるのかも?と感じることが多いです。





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バレエシューズ選びの雑感(2024年冬)

今朝は冷えますね。急に冬が来たみたいです。

バレエシューズネタ、これまで何度か書いてますが、やっぱりまた書きたくなっちゃう(笑)
そのくらい、やはり足と密接なんだなと思うから。

そしてこの物価高の世の中、しっかり選ぶ目をもって買わなきゃ勿体無い、って思いませんか?

久々にバレエシューズを新調。右側のが履き古した方。(裏に穴が空いてた!)
新品と比較するとやはり汚れてるし、長い間よく頑張ってくれたと思います。

ものを大切にするのは良いことだけど、バレエシューズやポワントシューズは使い古すと汚れる。
そんなシューズをずっと履いてると、やはり「足元はシンデレラ」になっちゃう!
(最近は洗えるシューズも出てますね。でも履いたことないな・・)


【バレエシューズ選びのポイント】

バレエシューズの中で足指が動く余裕と共に、踵がちゃんと合ってるか?も大切です。
踵が合ってないと、シューズとズレてポジションに入れにくくなる。
シューズは足を包んでくれるようにフィットしてるのが望ましいので、踵がキツめだったりまたは大きすぎないか、チェックしてみてくださいね。

またバレエシューズも“ヴァンプ”➡️指先を包んでくれる部分が大事です。
理想は、足指が折れ曲がる母趾の関節部分から1〜2センチ深くなってるものを選ぶ
そして自分の足先の厚みと合ってるか、チェックしましょう。

足に合うシューズは足の形と相性が良く、つま先を伸ばした時に美しく見えます。
床と接するのは足の裏だけですから、その足を保護しつつ、踊れる足のサポートにもなるのがバレエシューズ。まさに裸足の感覚。
細部を丁寧にできると、それが全体の美しさにも繋がります。




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アンデュオールも重心位置

バレエでもっとも注意されることが多い、アンデュオール。

足を出す状態の時と立って床を踏んでいる時、どちらも「開いて」なければいけませんが
軸足の重心位置が正しければそれは可能になっていきます。

⭐︎大抵親指側に重心がかかりやすいから、小指や薬指側にも体重載せるように意識してみてくださいね。

そしてお尻の穴をスッと閉じるようにして、頭頂部が天井から吊られるような意識を持って。
元々人の身体は、リラックスしていると自然に外に開くものなのです☺️
脚も寝てる時は、外に開いてるはず。

無理なアンデュオールは過緊張気味な部分が多く、自然で訓練されたアンデュオールは見ていても無理が少なく、綺麗な筋肉のつき方をしています。

立ち方の見直しがしたい方
普段アンデュオールの注意を受けることが多い方
個別指導もできますので、ぜひ下記のHPリンクからお問合せください。




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どんな風に踊りたい?

今日はちょっと思い出話から。

この写真の作品は、自作振付の初期の頃。
軽やかチェロの演奏に惹かれて、振付た作品です。

当時はメロディを聴くと「うわぁ〜♡」となるタイプで(笑)
勢いとパッションがツヨツヨだったのもあり、自作なのに難解なステップを結構入れてみたり。
(だって、音楽が素敵なんだもーん)

その後子供達や大人の方にも振付るようになってからは、メロディの抑揚や良さを活かしつつも相手を見ながら創るようになりました。

(単に簡単にするだけだと、つまんない仕上がりになりがち)


自作するようになって分かってきたこと
「お客様が見て楽しい」と感じるのは

まず「音と振りが合うこと」
次に「作品の印象が良いもの」
そして「見ててヒヤヒヤしないこと」(笑)

世界観を感じるのは観る側の自由なので、踊る側は誠意を込めて演じるだけで、いい。
今は“推しダンサー”を観るために舞台へ行く時代だけど、無名の踊り手だって精一杯演じているんですよ、と思うし。

あれもこれも頑張って表現しよう!よりも、少しずつで良いので自分と振りを一体化させて行く練習を積んでいくと、必ず結果は出てくる。それと並行しながら「自分はどう踊りたいのか?」を考えつつ、レッスンに臨むのが一番です。




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「無になる」こと

バレエのレッスン中は当然だけど「スマホを見ない」ため
「踊ってることに集中」できます。

時々お手伝いしてるレストランも、仕事中はいつも意識がお客様の方やスピーディに仕事をこなさないといけないので、集中力がとても必要。

そして教えられた段取りを守らなかったりすると、全てのローテーションがぐちゃぐちゃになってしまうから

「なんとかして、目の前の課題をやり遂げる!」
ことに注視して皆と協力する点は、どこか舞台と似てるなあと感じたりもします。

また忙しくても、立ち居振る舞いは美しい方が、相手も喜ばれるし😉
それはバレエのレッスン中も同じですよね。


人間忙しい時には、頭がキャパオーバーします(笑)
単に忙しいだけでなく、そこに「美しさと細かさとスピード」が加わると、その手間暇からものすごい課題を与えられたように脳が感じるため、疲労度もマシマシ。

クラス指導中の細かい注意が多い時、生徒さん達ヒイヒイ言ってます。
でも実はそこまで「やれば出来る」のですよね。普段自分だとやらないけど、誰かが見て指導すれば出来るようになる。
それを「面倒….」と感じるか「自分の課題」と受け取ってもらえるかは、人それぞれ。

「無になる」ゾーンに入れた時、初めて身体が覚えて、そして楽々動くようになる。
頭を使うことは脳トレ、と言うのはそういうことなのです☺️

⭐︎キツイの嫌い〜 分かります!

でもキツイことができちゃううちは、やった方が良いです。
人間やっぱり身体使わないと、アカンのよ。
「やります!」と決めたことは、マゴマゴしてもドキドキしても良いから、まずは続けていきましょうね。




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吉田都さんの「バレリーナ 踊り続ける理由」

先日図書館でお借りした本。
元ロイヤルバレエ団プリンシパルの吉田都さんが、現役の頃の思いを回顧録的にまとめられています。

(問い)あれ、タイトルは「踊り続ける理由」なのに、なんで?

(答え)あとがきには2016年にこの本を出された後、新国立劇場バレエ団の芸術監督のオファーがきた時のことが綴られていて、それが2019年初夏。
刊行された後3年後に文庫化された訳ですね。


【興味深かった点】

本の最後に阿川佐和子さんとの対談があり、海外と日本の違いについて、こんな風にありました。

➡️日本は元々真似が上手いから、感覚的に学び、教わる

➡️海外は自己主張が強いから、論理的に教え、理解させる

なるほど….!

なんだか長年「なんで?」と感じていた疑問が一気に解けた感じ(笑)
いや、薄々は分かっていたけど、ホントの意味で理解できて無かったのかも。

これは良し悪しじゃなく、元々のアイデンティティの部分。
なので時々「日本のバレエの指導方法は間違って古い!!」等という海外帰りの方のコメントも見るけど、自分はどこの国で生まれて育ったか?の根っこにある部分が理解出来ていれば、それを「違い」として受け止められるんじゃないのかな、と思うようになりました。

それにしても、最近は本当に説明を沢山しないといけなくなった(苦笑)
真似る力が弱くなってるのかも?
説明してすぐ理解出来るか?というものでも無いし..


この本が出たのはちょうどコロナ禍の前で、その後の大変だった様子等は記憶に新しい。
でもそんな状況下でも色々工夫をされている様子は、外国で長年活躍されてきたことを踏まえて、新しいことにどんどんチャレンジされているんだなあと感じます。
(私が新国の舞台を良く観に行くのは、それがあるからかも)

くまお君もかえるぴょんも、ニッコニコ☺️

とても読みやすく素敵な本なので、バレエに興味がある人も無い人にもオススメしたいです。
まだまだ、日本でバレエをやってます、というのは「珍しい」存在なのかも。
でもね、それは相手が知る機会に触れてないから、じゃないかな。
クローズドな部分のドアを開けるのは、文句ではなく、知性だと思う今日この頃。


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バレエ振付作品、練習中~♪

今日の記事は、お知らせも兼ねて。

来年3月によみかる北千住の発表会があります。(カルチャー全体なので大きなホールで)
それに出演する生徒さんと(出ない方も一緒に)クラス終わりの10分、作品を振付けながら練習中です。


演目は【くるみ割り人形よりスペインの踊り】バレエシューズで踊ります。
軽快で軽やかな音楽ですね。

⭐︎作品の雰囲気⭐︎

いわゆる【クラシックバレエ】とは違い、キャラクターダンスの要素を入れています。
(キャラクターダンスというのは民族舞踊的な要素)
でもステップの基本はバレエなので、バレエの基礎を学びながら踊れる振付に。

まだ全部が仕上がってる訳じゃないので、今はマテリアル(要素)を組み立てながら覚えてもらっていますが、皆さんも楽しそう♫
振付を覚える力も身につくので、10分とはいえ濃い時間を過ごしてもらっています。

普段からセンターレッスンは「美しく楽しく踊る」ことをテーマに構成。
バレエ作品を一曲仕上げるのは、そのエッセンスがぎゅっと集まる感じ。
シンプルな動きも、連なるとかっこいいんですよ♪
(コンテクラスやジャズダンスは、毎回クラスで何かしら作品ぽいものを振付てるからその感覚かな)

ご興味ある方は、ぜひ体験にお越しください。


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(地味にだけど)HPの文言変えてみた

スタジオHPの冒頭にある文言は、ある意味【掴み】の部分なので
何を書いたら良いのかいつも悩みますが、今回ちょっと変えてみました。



こんな感じですが、伝わるといいなー、心が動くと嬉しいな♡
バレエのレッスンは楽しいですよ♫
だって私、40年以上続けてきてますから☺️

気になった方は、ぜひ下記のリンクからお問い合わせくださいね。



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コミュニティの気質によって、もたらされるもの

今年の9月から、とある学校の放課後授業的な立ち位置での、バレエクラスを指導しています。
私の担当年齢は小学2〜3年生。全員ではなく希望者受講ですが、暫く接していると色々なことが分かって来ました。


人数が多い組織には、自然とそこの「色」があります。
校風とか気質みたいなもので、特に学校や幼稚園は社会生活や勉学を行う場ですから、生徒や園児達の雰囲気が似てくるような。
そのため生徒や園児達が賑やか(煩い)なのは校風なんだろうなとか、個々が伸びやかなのも特徴なのかな、と思っています。

方や、世間的に「バレエ教室」と言うと、“厳しい”“ハード”“若い子向け”のような先入観がどうしてもあります。
それらを払拭させるために色々説明を添えなきゃいけない。
習ってみたい側は内心興味があっても、どんな雰囲気なのかが分からないから躊躇したりする。

一般的にとっかかり易いとされている、大人中心で大人数が会員となっている規模の大きいオープンクラス等は、やもすれば担当の先生のファンの生徒さんの気質毎にクラスの雰囲気が違うぐらい、実は差があることも。(それはクラスレベルじゃ無い部分)

人は自分が安心して通い続けられる場所を探す生き物なので(帰属意識)、自分と似てる人が自然と集まるもの。
その似通った部分のモチベーションが高いものなら高い人が集まるし、緩いなら緩い人が集まります。

なので先生の立場である自分の場合、その采配(舵取り)を十分に大切にしなきゃいけないな、といつも心がけている次第。

当バレエクラスは毎日ブログ更新してるちょっと変わったバレエ教師兼ダンサーが主宰してますが、集まってくれる方は素敵な人達ばかりです。ありがとうございます♡



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「光る君へ」雑感

今日はこの1年を通して見てる「光る君へ」雑感を。
(以前も書いたので、良かったら探してみてください🎵)

もうすぐ終わっちゃうのかーと寂しい気分。この1年、私を支えてくれた。
そして昔から好きで憧れでもあった時代感を、壊さずにいてくれたのも嬉しかった。

見終わった後には詳しい人達の解説を読むのも楽しく、じゃあちょいと図書館で関連の本を借りちゃおうか、と言う気持ちにもなる。(実際借りた)

またちょっと足を伸ばして、縁の地を訪ねてみようか、となる。
(夏に実際行ったけど、まだ行きたい場所ある!)
そうやって実際の行動に影響するのが「好奇心」。

神社仏閣が好き、と言う元々の気質が作用してるのもあるけど
興味をもったことへの深堀りルートが自然に分かる、と言うのは強みでもあります。

興味を持ったのに行動しようとしたら忘れてしまったとか、気持ちが失せてしまった、と言うのは、多分根っこの部分の関心が弱いせいなのかもしれない。
もちろん、他の関心ごとが心に入ってくるせいもあるけど。

一旦興味を持ったら、根が生えるまでは堪えてあっためてみる習慣、大事。
これは習い事をするとか何か学ぶとか、新しいお仕事を始めるとかも同じことだと思う。

そして混沌と様々な価値観が交錯する現代だからこそ、過去の時代を顧みて考えるのは未来に繋がることだなあと。

目の前のことだけを考えてるのは、実はしんどいよね。



石山寺にて。
ミーハーなのもあるけど、次は宇治に行きたいな。




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