「バレエの“伝え方”について考えた。」

指導する=教えることは人の価値観に入り込んで、下手をすると考え方を左右することにもなりかねない部分がありますよね。

私も昔は「こうしなさい」「こうあるべき」という指導の中で育ち、そのため「バレエは厳しいもの」という価値観が中々抜けない時期がありました。

けれど、30歳前後の頃に師事する先生を変えたことで、私のバレエとの向き合い方は大きく変わりました。

そこでは

自分の身体感覚 、感じ方 、身体的な理論と方法論を学び

おかげで一気に花が開くように、色々なことが出来るようになったのです。


ブログの過去記事で、“メソッドの違い”について触れたことがあるけれど、日本にバレエが広まる要因になったロシア式バレエ=(旧ソヴィエト)は

⚫︎命令調・指示が明確。言語で“形”を作る。

⚫︎教師が全体をコントロールする。

⚫︎生徒は「正しい答え」を求めやすい。

⚫︎再現性が高い 技術を大量に習得しやすい → だから上手くなる速度が早いケースも多い。

そして、私が大きく変化できたフランス式の特徴は

⚫︎感覚的・詩的。言葉より“質感”で教える

⚫︎身体の中の流れを重視。生徒が自発的に動きを探す。

⚫︎音楽性やニュアンスが育ちやすい → 芸術性、個性、余白が美しい。

これはどちらが上とかではなく

『指導者の性格によって相性がある』

“命令調の言い回しがしっくりくる生徒さん”

”詩的な表現で、急に身体が変わる生徒さん“

そのどちらも有って良い、という訳なのです。

さて、皆さんはどうでしょうか?個人的には両方のハイブリッドがオススメです😊

⭐︎久々にレッスン風景写真を撮ってもらいました。

「具体的で、とても分かりやすい説明。しかも相手に合わせて伝えてる」と(やったー✨)

指導に携わる側として、言葉や動きの伝え方を、これからも工夫して行きたいと思います。


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”言語化する力“の雑感

以前、私はブログを毎日更新していたけど
今年に入ってからは自分が無理なくアップできる日に書くことにしています。

このブログも4685記事になりました。我ながらすごいかも(笑)
で、ブログを書き続くことで磨けたらいいな、と思ったのが


「言語化する力」

です。

動きや音、味や香りなどを言語化するのは、とてもとても難しいです。
目に見えないものを表すわけで、だけどそこには「共通認識」があるから成立する。

例えば「チョコレート、美味しいよね」というと、サッと味を思い浮かべられるのは
お互い「チョコレートの味を知っている」からです。



だけど、ちょっと趣向が違ったものが美味しいとか、複雑な味覚のものになると
「んーと、私食べたことあったかな?」という経験が無いと、共通認識が生まれません。
だけど「きっと、美味しいんだよね」という想像力で補って、話が成立していきます。
それを説明する時に「こんな味でねー」と伝えられるのが「言語化する力」です。


バレエの動きを指導する時に、やはり言語化する力は必須。
できるだけ相手に想像させられるように、言語化できることが大事だと思っています。

昔私が師事してた先生は

「回るものは、練習すればできるのよ!」と仰る方だったので(笑)
もう何度も・・練習しました。特にピルエット。
練習もとにかく自分でコツを掴むまでやりなさいと。

だけど、人間の性で

まず練習さえしていたら、いつかできるんじゃないか

という期待を抱いてしまうんですよね。それは、、、無理なんだわ。

「あ、これだ!」と言う自分自身の感覚を言語化できた時に、初めて身体に残るので。

分かりやすく、そして面白く楽しく説明してくれたら、きっと誰だって楽しいし、上手くなるはず。
そう思うもの。


だけど上達したいなら、自分自身にも”バレエを理解してコツを掴む心“で、臨む必要があると思う。
特にバレエへの気持ち、というのは、単に「好き」だけじゃ難しい。

バレエ以外にも食、音楽、スポーツ、絵画、伝統芸能とか「受け継がれてきた」文化は全部
言語化されて守られてきたと感じていますし、今後どう受け継いでいくべきか、というところに来ている気がしています。


大人のバレエをエレガントに美しく
心豊かに、自分と踊りに向き合いたい方へ


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意識は分散される|自分への意識の向け方

人の意識って面白いもので、その場にいる人数によって分散されて行きます。

初心者の人が、スタジオの空間に意識を向けるのが上手くできない理由の一つに、そこに居る人達に対して、自分の意識を向けてしまうから。

➡️私上手く出来るかしら..とか、他の方上手だな..とか、そういう部分。

そういった意識で動いていると、自分の足でしっかり立てないんですね。どこか、フワフワしちゃう。

そのため存在感も弱くなります。


これがプロの人や、経験を積んで来た人達になると「自分を見てもらう」といった自信が伴います。

自信がある人は足元もしっかりしている。安定感とバランス感覚が絶妙。

周りにどれだけ人が居ても、または一人であっても「自分」という部分に意識を持つことができるから、安定するんですね。


意識を外に向けながら自分にも向けることは、練習によって身についていきます。

これらは上達に欠かせないことなので、意識を無駄に分散させないように、まず心がけてみましょう。

レッスンでも「自分に意識を向ける」方法をお伝えしながら、動いて行きますよ♪

バレエの経験が浅くても、この方法を身体で覚えていけば大丈夫!

まずは体験レッスンで、感じてみてくださいね。


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ボディメイクストレッチandバレエレッスン、雑談編/色んな良いこと、教えちゃいます♪

YouTube動画を公開しました。

このクラスは9月から、週末の定期クラスの内容をリニューアルしてスタートしました。

エクササイズボールを使うことでストレッチがしやすくなり、様々な効果が得られます。しかも身体にも優しい♪

⭐︎生徒さんの声

「身体が気持ち良く整うので、毎週これをやりたい!レッスンが楽♪」だそう。良かった良かった✨

ただ隔週開催のため、「お家でもぜひ復習してくださいね」としています。ボールと戯れて、遊んでみると楽しいですよ♪

動画でご紹介しているのはごく一部ですが、雰囲気を掴んで頂けたら嬉しいです。

身体を整えて、毎日を気持ち良く過ごしませんか?バレエに活かせることは日常生活にも良い効果をもたらします。

そんなヒント満載のレッスンを行っています。

レッスンの詳細はこちらから⬇️


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ご質問も歓迎です。お待ちしています!

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バレエ上達のヒント/自習で遊ぶ

バレエの上達のためには、キチンキチンと丁寧に一つずつこなしながら練習していくからこそ上手になる!という王道ルートを通るのは良いことだけど、それってちょっと「抜き」が無い。

なので「抜き」があると緩んで楽になるし、自習でそれをやってみるのが一番だよ、というショート動画を公開しました。ぜひ最後までご視聴くださいね。

ちなみに、ピルエット(回転)のシングルは、一回転=360度ではなく270度(3/4回転)。
正面に顔が残っているから360度に見えるけど、そういうカラクリがあります。

1回目は失敗(笑)転んではいませんが、バランス崩してるからね。

回転が苦手な方、きっと回る時に怖くなっちゃう理由は、バランス崩す➡️目を閉じてしまうからだと思う。ここはしっかり目を見開いておいてくださいね。

実は大人でも遊びながら身につくことは沢山あるので、時にはこんなユルッとした雰囲気で臨むことも許可してあげるのも良い。
そして良い感じの出来上がりのところで一旦辞める、というのもポイントです。(変な癖に繋がらないようにする自制心も持って)

自分に責任を持ちつつ、ぜひ試してみてくださーい。



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大人バレエの疑問解決!シャッセ・パ・ド・ブレ〜手足のコーディネーション動画

先日こちらのYouTube動画を公開しました。

みていると大人バレエの皆さん、これを苦手とされている方が多いんですよね。

手と足のコーディネーションの動き、これはおもに肩甲骨同士の間の背骨辺りや、鎖骨のついている位置辺りから生まれてくるんじゃないかと、個人的に感じています。

ムーヴメントがどこから生まれるか?ということを考えてみた時、やはりひと呼吸あってから始まる。上記の部位は肺に近い箇所ですよね。

この動画では、延々と“シャッセ・パ・ド・ブレ”を繰り返していますが、種明かしは「追いかける」「足を踏んで取り替える」という動き。

足のステップも一呼吸あってから反応します。いきなり背中を押されて動き出すと身体は硬直してしまうように、手足のコーディネーションが上手くいかない場合、「真っ直ぐ」「正しい姿勢」という概念に囚われすぎじゃ無いかなあと。

大人バレエのヒントに(もちろんそれ以外の年齢でも)なれば嬉しいです。

ぜひ最後までご視聴くださいね!


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50代からもバレエで美しく♪「初心者向けバーレッスン② 」YouTube動画公開しました

前回の動画公開からも約1か月かかっちゃったけど….今朝続編を公開しました。

まず、今年の春はとても気忙しくて。生活スタイルの一部に変化があり、それに身体が慣れるまで1カ月かかったような…(毎日クタクタでした💦)

今は様々なレッスン動画が出ていますよね。本来はバレエ教室で教わる細かい注意を、こんな風に見せてしまうのもどうなん?と思うことも無くは無いのですが、思うに

教える先生がどんな伝え方をしているか

を最初に知るのは、“受け手の側からすると有り難いこと“なんじゃないのかな、と想像してみたりしてます。

体験や見学の前に、より具体的なものを見ておくと安心♪と思われるでしょうし。

今の時代、失敗することに時間を使いたがらない。できるだけ効率良くそれも早く身につけられたらラッキー、そのためには良い先生を見つけたい、ときっと大多数の方が心の奥底で感じてる(はず)。

でも本来早道なんて無いし、どれだけすごい人のレッスン動画見ても、自分の身体で体感できなければ変わらないもの。

バレエの動きには「質感」がとても求められます。普段の日常では感じているはずの質感を、足や身体で再現するのが踊り方の練習。今回の動画は、その部分を大切にする意味あいを込めてみました。

ぜひ最後までご視聴頂けると幸いです♪ご感想もお待ちしています。


来週の月曜日です♪こちらの準備等も中々時間を要しましたが、先日ショート動画を作りました。

シェアしてあげるよ、という方がおられましたら大歓迎です。何卒宜しくお願いします。


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「変な癖」を付きにくくする、またはその改善方法

GWですね!今日の記事は、バレエ上達のヒント編です。
現在バレエを習ってる方で、悩み事がある、という方はぜひ最後までお読みください。


「見て学ぶ」ものを習得する場合、まずはお手本を見て再現することが求められます。
“モデリング”は最も情報量が多いので、物事を習得しやすい。

だけどこれが「変な癖」に繋がりやすい落とし穴も秘めていたりするから、気を付けないといけません。

それは、、、、

人は途中まで見ると分かったつもりになり、以降しっかり見なくなる

という習性があります。それは思うに

①見ていると、早く自分で試したくなる
②簡単そうに見えるから、自分でも出来ている気になる
③初めての場合、情報量が多いと頭の中に入っていかない

などの要因が大きい気がしています。要は、意図せずに話半分で聞いてる、というやつですね。


私のバレエクラスの際、お手本を見せた後に音楽で実際に動いてもらい、もしニュアンスが違っていたらそこで直す、という方法を行なっています。

大体はこの段階で改善できますが、この時にスルーしてしまうと、自分の頭の中で考えたことが正解!になるため、それらは癖として残ります。
その他にも、日常生活での体の癖も大きいです。そこも見なくちゃいけない。

その人にとっては、
お手本を見た時自分ではそのやり方だとできた、と認識するため、もし間違っていたら後々大変になっていく訳です。なぜなら癖は癖のままでいてくれなくて、「我流」という新たな厄介な方法を生み出して行くから。

我流になると基本から大きく逸脱してしまい、形の綺麗さなどは置いてきぼりに。それに、ゆくゆく自分自身の身体も痛めることに繋がる可能性も大きい。
そうなってしまうと直すのは本当に大変なのですが、一度ついてしまった癖を取るためには

「本物を見て、自分との違いに気づく」
「相手の話を聞くように心がける」
「フィールドバックの時点で、何度も確認する」=観察力を高める

これらの繰り返しで、改善していけるようになっていきます。ものすごい努力を要するけれど、頑張れば、時間をかけて直して行けます。


踊る楽しさ!を求めてるのと一緒に、基本を体にしみこませる過程があればこその「練習」。
”守破離”で例えるなら、まず最初の段階は「守る」、次に「破る」=発展させる、最後に「離れる」=自分で新たに生み出すところまで高める、までたどり着けたら、きっともっともっと色々なことが理解でき、スムーズに滞り少なくできるようになっていきますよ。




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「基礎が身に付いている」状態

GWに入りましたね。爽やかで良いお天気で気持ちが良いです。

さて今日の記事は久々に“バレエ上達のヒント”シリーズ。何か気づきになれば良いなと思って綴りました。


「基礎がしっかりしている」のは応用力がある証拠。
教わったことだけをひたすら行い、自分で応用する力が無いのは、基礎があるとは言い難い。

仮に順番が分からなくなったとか、中々振り付けが頭に入っていかない、という状況であっても、パニくることが少ない人は基礎力がある。

基礎が身に付いているかどうかは「今この状況で何が最適?」の答えが、過去に教わった引き出しからすぐ出せること。
落ち着いてその状況に対応できたり、自分でも工夫できること。

それは沢山の方法を知っている等よりも、まず本質的な部分が身体に染み付いているかどうか。

案外これはマインドの面で大切なことで、今まで積み上げてきたことを信じられていることが肝要。

(そういう人は地に足が付いた踊りに見えるから、観てて安心できる)


これはバレエ歴(レッスン歴)10年〜の方向けに当てはまるかな?と思うのですが、これから先も踊り続けていくと想定するなら、発想力が伴うことが望ましいです。例えば簡単なアンシェヌマン組んでみようとかね。

難しい?いやいや、基礎が身に付いていたらできるようになって行きますよ♪

【お知らせ】

5/3(土曜日)通常通り、レッスン行ないます。ご都合合う方ぜひおいでくださいませ。

レッスンスケジュールはこちらから

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バーの持ち方を細かく教える先生、についての雑感

昨日はカルチャーのダンスフェスティバル練習を行ってきました。
生徒さん達は衣装着て、場当たりバッチリ覚えて(くれたかな?)、その後メーク練習。

当日場当たりが無く…😅
ぶっつけ本番なのです。
できる限りのことはやっておいて、そして本番に臨んでもらえたらと思っています。


さて本題の件、ショート動画として公開しました。

これには色々な意見、きっとあるでしょうね。(私も細かいんで!笑)

思うに「細かい」のは気づきが多いと言うこと。規則とかでは無く、指摘されることで細やかなことを行う筋力や感覚を刺激されてる。ゆくゆくそれは、必ず大きな助けになると思います。

昨日の練習でも感じたのですが、細かく伝えたことのほうが、後でフッと思い出しやすいんじゃ無いかな?一つでも良いんですよ。

まだ動きに慣れて無いうちは細かく伝える先生をちょっとメンドクサイと思うかもしれませんけど、一段階上へ引っ張り上げてくれる存在だと思いますね♪

ちなみに、バーの持ち方がなってないと重心を支える力が育たず大変です。センターでバランスが上手く取れない原因の多くは、バーの持ち方が良く無いからなので。


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