2冊のバレエの本

昨日2冊のバレエの本を図書館で借りました。一冊は三浦雅士著「バレエ入門」、もう一冊はシリル・ボーモント著「ジゼルと言う名のバレエ」

なぜ今回はこれにしたのか?それは、冒頭の書き出しの一文に惹かれたからです。

バレエは素晴らしい芸術です。そしてその素晴らしい芸術であるバレエの中心に位置しているのは、ダンサーです。人によってはコリオグラファーつまり振付家、舞踊演出家だと言うかもしれません。あくまで作者があって作品があるはずだからです。でも、バレエのバレエはちょっと違う。簡単に言えば、ダンサーと作品の区別が付かないのです。

バレエは人間の身体の動きを構成した芸術ですが、動きだけを抽象的に取り上げることは不可能です。必ず、その動きを実現しているダンサーの身体が介在している。いや、介在しているどころか、本当はダンサーの身体こそ魅力の核心をなしていると言った方が良いかもしれない。ある特定のダンサーが見たくてたまらない。ただそのために、劇場まで足を運ぶと言うことがあるのです。

まるで片思いの相手ですが、それもまたバレエの魅力なのです。

(バレエ入門より)

こんな書き出しで始まり、そしてつらつらと読み進めると「それそれ!私が感じていたこと!」と共感することもあったりで、いつが初版なのだろうと思ったら2000年9月でした。この本になるまで相当量のバレエ作品をご覧になり、そして関心を深めてこられたゆえのものだと思うけれど、「深いけれど大枠をしっかり」まとめておられるなあと思いました。(もうちょっと早く関心持っておけば良かった)

ジゼルについて書かれた本、実はこの夏友人の発表会で「ジゼルのお母さん」役を演じるご依頼を受けまして、あらすじも内容も知ってるけれど、改めて何か中心になるものがあればと思っていたところでした。こちらも中々深い部分まで書かれてます。

興味深いのはこの2冊を出しておられるのが「新書館」という出版社です。今は「クララ」「クロワゼ」というバレエ雑誌や「ダンスマガジン」を発行していますが、これらが書かれた1992年や2000年の頃って、ダンサー写真が素晴らし過ぎて捨てられない…と思うものばかりでした。(引越しの時思い切って古本に出しちゃったけど)


今本が売れない、という時代になってきていて、売れるものが残りやすい気がするけれど、ちょっと前のものは骨格がしっかりしてる気がする。自分の学びのためにも、改めてじっくり読んでみたいと思います。


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