今基礎ポワントクラスでは、【「ジゼル」第一幕からワルツ】の場面を少し練習しています。
本当に短い部分だけですが、これが中々楽しい♪
先日書いた記事
お陰で作品の背景や状況を説明するのにも役立っています。
「ジゼル」のお話も当初フランスで創られた頃と、ロシアに渡ってから今日までの間に、色々細部が変わって行った感がありますね。
- ジゼルはヒステリックな気質を持ち、身体が弱い→心臓が弱い設定に
- アルブレヒトは領主ゆえに、領民のジゼルを見初める→彼女を弄んだ風の酷い奴設定に
- 婚約者のバチルド姫は、気高くて誰に対して優しい→高慢で下を見下す設定に
- ヒラリオンは本来、葡萄園や農村には山男として欠かせない存在→無骨で思慮が浅い人設定に
- ジゼルの最期は横たわった身体に草花が生えて消えていく→お墓に帰る設定に
- アルブレヒトを心配して領主やバチルド達がやってきて、ジゼルは最期にバチルドにアルブレヒトを託す→アルブレヒト一人だけで、別れを告げる設定に
等等、こんなにちがう・・
本来舞台を創るには演出家(振付家)がいて、その演出家がどんな風にしたいかの筋書きや段取りを決めて行きます。そのため動画だけを頼りに何かを覚えると言うのは、結構な無理が起きがち。
動画だと「その演じている人」に目が行ってしまうもの。※だから参考にしましょ、なのです。
でも背景にある部分を知ると、その人物像を理解しようとされる人は不思議と振り付けも覚えられるようになるし、ニュアンスを掴もうとされます。「演技」はこういった部分が絶対元になるはず。
Photo by Kiyonori Hasegawa
その昔、日本バレエ協会公演で熊川哲也さん主演の「ジゼル」に出たことがありまして、彼はリハーサル中色々気になった時、ダンサーに直接指導していました(笑)
本来それが良いのか悪いのかは置いておいて、踊りの練習はするけれど、演じる練習をしてこない(する機会が少ない)ことに対しての苛立ち、みたいな部分もあったような。
「もっと作品を理解しようよ!」という言葉の意味は、きっとそういう部分だったのかなと思います。
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「エレガントにバレエを踊りましょう」
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