バレエ団という組織

昨日のブログで谷桃子バレエ団のことを書いたら、沢山読んで頂きました。今日は少しだけ自分の感じた範囲の補足を書いてみます。

バレエ団と言う場所は、そのチーム力でバレエ作品を創ったりまたは継承して上演し、その文化的立ち位置を社会の中で確立し、貢献する役目を担っていると思っています。

そのためには入ってくる人をオーディションで選ぶのも当然だし、場合によっては実績も見るでしょう。ダンサーの側はまず「選ばれる」スタート地点に立つだけでも、それなりの準備と経験が必要になります。

谷桃子バレエ団のYouTubeで気になっていたのが「他所と比較」するワードが多い点。外国との違い、他の団との違い…これは私の推測だけど、谷桃子先生という喩えるなら、創設者がバレエの「美空ひばり」並みの著名な方だったから、社会からも大きな信用があったのかなと(当時のスタジオの場所とか)。※戦後の社会構造が今とは違う点もあるかも。

でも先生が逝去された後スタジオは移転せざるを得ない状況になり、かなり苦労されていた様子を聞くと、伝統があって皆のモチベーションも高くても、それは今までのようには中々上手く行かないのだなと個人的に感じていました。

これって今の日本の一つの縮図と似通っていて、「家を継承する」ことと意味合い的に似ています。髙部尚子さんはそれを理解されているから、芸術監督として引き受けられたのだろうし、動画からはいつも粛々と謙虚な気持ちが感じられて、裏方に回ることって本当大変なのだなあと思って見ていました。

家がしっかりしていれば、そこで踊る人達は安心できますよね。お金が潤沢なのは一番有難いけどそれ以外の場合、しっかりと社会にアプローチできる言葉で語れる力を持っている上層部がいる。個人的にはダンサーにとってはそれだけでも一つの安心材料になるんじゃ無いかなと感じるのですが。それが結果お金を呼ぶ力になり、一般社会と繋がる力になると思うのです。

と、個人的に尚子さんから色々学ぶ点が多くて、いつもついつい見てしまう(笑)

今回諸事情で新春公演には伺えませんでしたが、大盛況だったそうで良かったです。

山種美術館所蔵: 奥村土牛画伯が描いた
<踊り子>モデルは谷桃子先生


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