瑞々しい踊り

ライムライトさんのブログ記事、幕開けの足跡 -1986- でご紹介されていた《ステージドア》をYouTubeで拝見しました。

ライムライトさんの祖父執行正俊さんが作・演出をし、祖母の花月達子さんが振付を行ったオリジナル作品で、少女たちが楽しくバレエ教室に通う姿を想って創作した作品と紹介されています。

拝見した感想、なんとも子供達の踊りが瑞々しくて爽やかな気持ちになりました。踊りが瑞々しいと、見てる側は自然と笑顔になる♪

完成されきってない踊りを楽しいと感じるようになったのは、踊る側が意図を汲んで、精一杯表現しているからかも?と思うようになりました。演出や構成の良さも大きい。また再演されることがあれば、次は劇場で観てみたいです。

発表会の映像のため、YouTubeは限定公開になっています。ご興味ある方はライムライトさんにご連絡ください。

ちなみに、8月に二つ出演する舞台の子供達の踊りもとても瑞々しいです。「踊りは心」と言うけれど、言葉を必要としない相手とのコミュニケーション。

今しか出せない感性を大切にしたいなあと改めて。


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バレエ「ラ・バヤデール」の時代背景

「ラ・バヤデール」というバレエ作品があります。
現在新国立劇場バレエ団が上演中で、私も昨日鑑賞してきました。(鑑賞記は後日!)
で、このバレエは、ニキヤとガムザッティという2人の女性がソロルと言う戦士を巡っての争い、というのがザックリした大筋の内容なのですけど、その背後にあった世界情勢を今日は綴ってみます。

以前ライムライトさんと参加した”バレエ史研究会”で、振付家マリウス・プティパについて学びました。
(この時の様子は、YouTube動画にアップしています!)
その際レクチャーくださった先生が、プティパ作品と帝政ロシアの外交、内政、時事問題について年表にまとめてくださいました。

当時はアレクサンドルⅡ世の時代、ラ・バヤデールの初演年は1877年。
対英政策として「グレート・ゲーム」があって、それが中央アジアを支配下において国土を広げていきたいということで、イギリス側と争った訳です。

参考リンク→英露のグレートゲーム…中央アジアとイラン

ロシアは【不凍港】を手に入れたいと、南へ進路を広げる、イギリスはそれを阻む。
ちょうどその中にインドがあって、そのため「インドもいずれ我が手中に収めたい・・」という目論見から、このバレエ作品を創ったそうです。

ライムライトさんが「バレエの図書館~世界史」でも書かれていたと思いますが、ロシアは帝国時代からバレエを国力の一つとして利用している面があると感じます。
フランスにおいてバレエが栄えた時は、そこまでじゃないように感じるけど(ルイ14世の庇護の元、とあるので、大切にしていたもの、という個人的な認識)
言ってしまえば、それだけ利用価値があるというのかな。今でもバレエが好きな人は、どっぷり熱中しちゃいますもんね。
そんなミニ知識の中、このバレエ作品を鑑賞するのも良いかもしれません。


ちなみにプティパ個人は純粋にバレエを大切にしていた人のようですし、時代的に仕えてる場での命令も有る訳ですから、とにかく職人的に沢山バレエ作品を創ったそうです。
時代が違うと当然人の考え方も違いますから、その部分は現代の私達がしっかり認識すべきことかなとも思っています。


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「くるみ割り人形」の想い出

12月は「くるみ割り人形」のシーズン!
かつて毎年くるみ割り人形の舞台に出演していたことがあり、しかもスタンダードな版じゃなく主催元の創作オリジナル的なくるみ割り人形だったのもあって食傷気味になり、一時期【あまり好きじゃない作品】になっちゃったことがあります(苦笑

くるみ割り人形の初演は、1892年の12月18日。マリンスキー劇場にて上演。
私の誕生日と同じ日なのですけど、当時のロシアはシベリア鉄道を建設し始めたり、東アジア方面への南下政策を行ったり、前年の1891年には露仏同盟等を結んだりと、着々とロシア帝国の足固めをしていた頃だったようです。


リンクした過去記事では、マリウス・プティパについての講義を受講した時の感想等を書いていますが、プティパが活躍していたのも、まさにこの時期。
なので、プティパが淡々と帝室劇場バレエの”仕事として”バレエ作品を生み出していたのも、ある意味上からの命令であり、そしていかに皇帝を称えるためのものだったのかというのも分かる気がします。

でもこういった情報は子供の頃は知らないし、わーい、クリスマス~♪くるみわり人形♡という概念でいたので(決して夢を壊す訳じゃないのですが)今見るとなるほどね、と思う部分も確かに有ったり。
そうやって見ると、くるみ割り人形創作オリジナル作品で頑張っていた先生達は、作品に秘められた帝国主義的な背景を嫌ってオリジナル作品にしたかったのか??もしれないなぁとか・・

それに、チャイコフスキーの音楽や作品の振付はやはり素晴らしい。
くるみ割り人形、著名な振付家たちの改訂版も多い。そういう意味では、いじりやすいのかもしれない。

昔スタジオの発表会でも「くるみ割り人形」やりました。(二幕のお菓子の国の場面)
全部振付創ったな。あれは楽しかった。

Photo by Kiyonori Hasegawa

もう20年近く前の写真になるなんて
ちょっとびっくり。



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「バレエの歴史」を学ぶようになってから想うこと(4)

今年も約半月。ぼちぼちとふり返ってみようと思います。
思うに「バレエの世界史」を再び学んだ1年だったかな。
全くそう言うことを知らないできた訳ではないのですが、断片的で繋がっていなかったものが、今年はちゃんと繋がった!という感じです。
興味を持ちだすと、それに対する情報が引き寄せられてくるとは言うけれど、面白いものですね。


昨日更新されたライムライトさんのブログ、バレエ・リュスがようやく終結!
バレエの歴史 バレエ・リュス編 -12-ソ連のバレエ

こちらは【バレエ好きの経理担当者】さんのブログ
バレエ「眠れる森の美女」雑学④ フロリナ王女って誰?

ライムライトさんの記事から検索、ユキ・フジモトさんのnote
①社会主義とバレエ (革命〜ソヴィエト政府の成立)


どれも内容が濃くて、よく調べられてるなぁと感じる記事ばかり。たまたまだけど、ロシア~ソ連時代のものをピックアップ。
特に3番目の記事は、政治と文化との関わり方についてまとめてくださっています。
国の大元の考え方が一変するって、ものすごい大変なことですよね。

バレエって色々な苦難を乗り越えてきてるから、称えられる存在になり。
それを娯楽感覚で行うもよし、文化的水準として高い意味で称えるのもよしだけど、一度通ってきた部分を知ってしまうと、「やっぱりすごいもの」として置いておきたくなる。(私の個人的意見)
でも飾っておくだけだと古びてしまうから活用して、どうせなら現代の形にしよう、というのが今の流れなのかな。
それを行うのが振付家&ダンサー、ディレクター、プロデューサー、それらをまとめているのがバレエ団。今年はかなり沢山公演があったけど、日本のバレエ団も良い作品創っていますよね。


なんとなく「私が東京に出てバレエ学びたい!」と強く心に願って上京を決めて、短大に入学して様々なダンスの基礎を学んだ辺りからスタートしている旅、みたいなものが
なんとなくゴールが見えてきた、というような・・・次の目的地はどこへ?と言った感じです。

「バレエの歴史」を学ぶようになってから想うこと(3)
「バレエの歴史」を学ぶようになってから想うこと(2)
「バレエの歴史」を学ぶようになってから想うこと(1)

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質を維持できる方が、実はすごい

この記事が4123記事目。普段余り記事数はカウントしないけれど、数字として見るとほぉ、と思います。

昨日のライムライトさんの記事➡【量から質へ】すごいなぁと思って拝読しました。
バレエの先生が書いているブログ、私も分かる範囲で目を通しますし、刺激になることがあるのですが、ライムライトさんの場合は、一歩引いた目線でバレエの世界を俯瞰されてるのが、個人的にはとても貴重だなと感じています。
(大抵は沼に引きずり込まれるからね~・笑)

(これは個人的に時々感じ取ることですけど)、どうしてもバレエに長く携わっていると「書き手に知名度があるか無いか」で物事を計っちゃう気がするのです。もう一つの目線としては、バレエが上手いか下手かとか。それってあまり嬉しくはないよね。


幸か不幸か、そこまで知名度が無い私が書いているブログなので「日本のバレエ界を変える!」とか、そんな大胆な目的はありません。ただ、自分がこれまで時間をかけてやってきたことに対しては敬意を払い、質を下げないようにしよう、とは思っています。
質を下げないようにするにはレッスンの量や内容もだけど、その人自身の考え方。その部分に拠ることの方が大きい。そんなことがようやく最近、分かってきました。

先日借りた本。
読み切れなかったので、再び貸し出し延長なり。


この写真の真ん中にある【昭和と言う国家】は、正直重みのある内容です。
こういった日本の近代史を読んでみようかと思ったきっかけになったのは、ライムライトさんの図書館シリーズから。
様々な人たちが登場して、えっと?えっと?(ややこしい😓)となりやすい近代史は、どうしても敬遠されがち。そして時代的に大きな戦争があって重たいし。なのに図書館シリーズ、本当に分かりやすくよくまとめておられます。

お陰で、日本人の元々の根底にあったものが、なぜそこまで覆されなきゃならなかったのか、と言う点についてやっと理解ができるようになり、そうすると【質を維持する】ことの本来の意味が分かってきて、それを自然に選択できる人達は、実は良い教育を受けてきたんだなぁと感じることもできたりしました。それは良いことですよね。

一見バレエとは無関係にあるようでいて、様々なことは繋がって影響し合っています。
じゃないとこんなに、今日本でバレエは発展してない気も。(色々大変な部分は沢山あるけれども)

と言うことを、今日のブログでは書いてみました。
言葉が拙いので、1冊1冊が持つ壮大な世界観にはまだまだ太刀打ちできないけれど。何か伝わると良いな。


「Kayano Ballet Studio」は、大人のためのバレエスタジオです。
「エレガントに美しく」をテーマに、バレエを通じて健康で長く楽しむ方法を提供しています。

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