”オバケッタ”鑑賞記

先週の日曜日、新国立劇場にて「オバケッタ」を観てきました。
今回も運よくZ席が取れまして、しかも舞台を真上から見れちゃう一列目に該当する位置のお席。出演者の皆さんを頭上から眺める、というのは面白いものです。時々目線も合っちゃったりするし(笑)
”オバケッタ”は、人は死んだらどこへいくの?というのがテーマ。
仏教的思想もあれば、キリスト教的な思想も混じっていて、だけど全く暗くない。
母を亡くしてみて想うけれど、あの世とはとても明るいんじゃないだろうか、と思ってしまう。

ストーリーはあるようでいて無い(気がする)。トイレの花子さんやメドゥーサとかも出てくるけれど、怖いというよりは陽気なキャラクター。
子供達が見る時に「怖くないよ!」というためなのかもしれないけど、だけど「怖くない」というのは、結構重要な気がする。(後々、ホントは怖いんじゃんか!!となっても知らないよーとは思うけど 笑)

「怖い」=相手から距離を取られる、距離を取られると拗ねるしやはり傷つく。
お化け(妖怪?)の類も、きっとそう感じてるんじゃないのかな、とか?


振付家 山田うんさんのインタビュー記事はこちら

ダンサーさん達の動きの俊敏さが超越していまして・「どんな風に動いてるの?!」と思うような身体の動きの滑らかさ、そしてキレの良さ。
「頭でっかちにならないように」というのが常に考え方の軸にある方らしく、個性豊かなダンサーさん達が光っていました。
踊り手は身体が雄弁な人達。語る体を持っているからこそ何をやっても映えるのと、今回のテーマのような実は重いものであっても、思考に軸があれば楽しく変換出来てしまう凄さがあるのかな、と感じました。

鑑賞していた子供達が「オバケ〜オバケ〜オバケッタ〜」と歌いながら劇場を後にしていて、それがとても可愛かったです☺️


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写真も時には「観る」もの

日曜日は堂本教子さんの衣装展の後に、写真展も見てきました。
写真は時代が古いものになればなるだけ、存在感が増すかもと感じているのだけど、まさに。
「TOPコレクション 見ることの重奏」

これは確か、1907年頃のパリのアパートの一室だったと思う。
時代がかってるようで、でもこういった風景への憧れを持つ人だっているはず。

東京都写真美術館が所蔵している写真家の写真展だったので
その他にはウィリアム・クライン、マン・レイ等が撮ったものも展示してありました。
(マン・レイ、昔から好きなのです・・・)


マン・レイの「ガラスの涙」1930年

マスカラの広告用の写真だとか。涙は本物ではなく、ガラス玉だそう。
作り込まれてるのに、そこになにか見入るものを感じてしまうのはなぜ?
(ここでは登場させないけど、ウィリアム・クラインの衝撃的とも言える写真も)

自分の感想をあれこれ言葉にするのは、難しい。
陳腐になるからかもしれないし、くどくなるからかもしれないし。
でも「これは・・・・」と思うものを何度も見たくなるというのは、何かしらの感動を持って眺めている訳なので、言葉にするのが難しくてもその感情は大切に持っていたいな、と思うのです。

なので、時に写真展も良いものですよ♫


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111年目の中原淳一

渋谷松濤美術館で開催中の、中原淳一展に行って来ました。

中原淳一さん、美輪明宏氏が推してる方だなあと言うぼんやりした印象だったけど、実際に展示を見てイメージが具体的になりました。

可愛くて美しくて、美意識が高い。でもその美意識の高さの源が、戦争で破壊されたことからの復活と言う大きなテーマ。

イラストの展示も素敵でしたが、実際の洋服やデザインした浴衣などの展示もありました。それらが本当にお洒落!一つ一つ手が込んでいる。だけどそれも、洋服につぎを当てたりして大切に着るための工夫が原点。

ふと昔の母の様子が思い出されて、確かに自分でパターン(型紙)起こして作ってた。洋服が簡単に手に入らなかったからだけど、お洒落したかったんだろうなと。そんな世代には大いに刺さっただろうなあと思います。

今の時代と照らし合わせると、ちょっとそぐわないとかいう声も出てきそうな美意識だけど、それは戦後79年間のことを「過ぎ去った時間」だと思ってるからかも知れず。

色々な価値観が変えられてしまった中で、こんな丁寧さがあったのかと再発見するのも良いんじゃないと私は感じました☺️

「美しくなる」ということは、
他の人たちをアッと言わせるような美しさを見せびらかすことではありません。
また、決してゼイタクなことをするというのでもありません。
着飾ったりお化粧したりすることは忘れていても、身だしなみだけはいつも心がけて欲しいものです。
身だしなみの本当の意味は、自分の醜い所を補って、自分の姿がいつも他の人々に快く感じられるように、
他の人があなたを見る時に、明るくなごやかな気持ちに
なるためのものだということを忘れないで下さい。
(1956年「ジュニアそれいゆ」5月号より抜粋)


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オススメ写真展と公開制作鑑賞

昨日のブログでご紹介した写真展と、苫野美亜プロデュース DancePerformance LIVE #10 10th Anniversary Danse Noble

の公開制作を鑑賞して来ました。

バレエは劇場に行って鑑賞する場合、既に客席から見て完成された状態になっていますが、写真展では舞台だけではなく楽屋の雰囲気を含め、袖口からの写真があったりと、普段とは違ったアングルのものが多く、楽しめました。

その後、苫野美亜プロデュース DancePerformance LIVE #10 10th Anniversary Danse Noble

の公開制作へ。

こちらの本公演は8月11日です。生憎出演する舞台と重なるため鑑賞できないのですが、リハーサルの一部が鑑賞できました。

創作現場って独特の集中度や空気感がある。だけど、とても良い空気感。

尾本先生と美亜ちゃんとの対談で(これが掛け合い漫才みたいでとても面白かった! 笑)

「バレエは時間の芸術」

なので、現場に行って観ることしか出来無い。でもだからこそ、観に来てくださると嬉しいと仰っていましたが、まさにそうだなあと。

時間の芸術を、撮ることで残すのが写真や映像の世界だけど、やはり生ものの空気感は劇場に行ってみることで分かるもの。

沢山舞台を観に行くのは現状難しいので、一つ一つを味わいつつ、これからも楽しめたら良いなと改めて思いました。

美亜ちゃんのプロデュース公演、すごく素敵なものになりそうです!

ご興味ある方はぜひリンクから詳細をご覧くださいね。


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エミール・ガレ展

松濤美術館で開催中の「エミール・ガレ」展へ。これまで作品をちょこちょことは見たことがあったけど、展示物を一気に見たのは初めてで、中々楽しかったです。

先日ライムライトさんのスタンドFM で「歴史の話をすると、余りアクセスが伸びない」なんて仰っていたけど、歴史好きな身としては、物事の背景が分かるので楽しい。エミール・ガレが活躍したのも大きく時代が動いていた頃なのだなあ、と展示を見て知りました。(漠然としか知らないと、イメージだけになるよねえ)

唯一撮影🆗だったこちら、猫にプリントされた細やかな花柄が可愛い。

花瓶やお皿といったもの全てが美しくそして気品があり、皇帝ナポレオン3世へ食器を納められる資格を持ったお父様の影響があって、そして自らのセンスでどんどん美しい作品を生み出して行ったのだなあと思いました。工芸を芸術にまで高めたのは彼の功績とも図録にありました。

「雰囲気があるものが好き」

これは人の本能的な嗜好の一つだと思う。松濤美術館の噴水も雰囲気があります。やはり雰囲気=歴史の積み重ね、なんじゃ無いかしら。素敵なものを見るのは豊かな気持ちになりますね。


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新国立劇場バレエ団「ラ・バヤデール」鑑賞記

今も昔も私の場合、舞台鑑賞は「1回を大切に」観るようにして、その日のキャストを楽しむようにしています。
長く舞台鑑賞をしていると、”主役”の存在がどの位いるかで、そのバレエ団の目指すものが分かるような。
1日しか公演が出来ない場合と、2週間近く継続して公演が出来る環境では事情が違いますもんね。だけど、どちらも舞台にかけるエネルギーは強いです。

*****

先日拝見した主なキャスト(4/28 マチネ公演)
ニキヤ:廣川 みくり
ソロル:井澤 駿
ガムザッティ:直塚 美穂
大僧正:中家 正博
黄金の神像:森本 亮介

振付/ マリウス・プティパ
演出・改訂振付/ 牧 阿佐美
音楽/ レオン・ミンクス
指揮/ アレクセイ・バクラン


*****

ニキヤの廣川みくりさん、とても丁寧で可憐な踊りでした。ニキヤが醸し出す独特の身体の線というのがあるけれど、それを巧みに見せつつ踊っていました。今回初役であそこまで踊れたら、素晴らしいんじゃないかしら。
ガムザッティの直塚さん、以前から前評判も高くて想像通りでした。大胆さや醸し出す雰囲気も「きっとそうだろうな」という感じで、期待を裏切らない。
でも(個人的に)前情報の無い踊り手が「え!?なんかすごいかも?」というのは、意外性があって観てて面白いものです。
きっと廣川さんはこの先「化ける」と思ったりする。

この作品には一人の男性(ソロル)を取り合って争うシーンがあるのですが、直塚さんが気迫で押しまくったので、廣川さんとしては一瞬引いてしまった感があったようにも見えたけど、でも目の前で高圧的に押しまくられたら、片方はちょっと醒めた感情になりつつも後から激高するというのは、人間の感情として大いにあり得ると思う。そういった絡みにも見えました。
(なのでよく海外の動画に上がっているような、お互い同時にヒートアップしてるというよりも、わずかな時間差で怒ってる、という風にも見えたり)
そういったお芝居はそれぞれの役作りの結果だと思うので、そんな見方も出来るんじゃないかなと思います。

ソロルはバレエ作品に欠かせない「クズ」扱いされているけれど(笑)、意志が弱いというより身分階級的にそうせざるを得なかったんじゃないかな、と今回初めて感じました。そう言った意味で井澤さん、好演されてました。身分の差は今の時代よりもずっと強くて逆らえないもので、そういった面をちゃんと感じさせるキャスト、中々珍しいかもしれない。(ニキヤは巫女で結婚はできない身、ソロルは戦士、ガムザッティは王侯の娘)

それにしても「ラ・バヤデール」の影の王国、昔私も何度か踊ったことがありますが、同じ牧版の振付で見ていて懐かしく感じるのと同時に、このコール・ド・バレエ(群舞)だけは、本当に妙な緊張感を観てる側にも与えるなぁと思いました。プティパは何をイメージしてこのコール・ド・バレエを考えたんだろうか?傾斜30度の坂をずっと片足アラベスクを繰り返しながら降りるって、超人技ですから・・・


先だってはバレエ「ラ・バヤデール」の時代背景という記事を書いてみましたが、公演のパンフレットには評論家の高橋さんが作品解説として寄稿されています。オリエンタルとかエキゾチック、という世界観、19世紀のロシアではまだまだ未知な存在だったのかも。
GWの5/5まで上演中です。後半にもし行ければ、また別キャストで観てみたいものです。


最後に宣伝🎶


【5/4祝・土】★GW企画★初心者歓迎!バレエストレッチ


お時間ある方、ぜひおいでください。お問い合わせお待ちしております。


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日本的なエンタメ

昨日は日舞の公演を鑑賞し、純粋に日本的なエンタメとして感じたことは

「パワーある!」

日本舞踊もきっと色々なのだろうなあと思うけれど、最近は「上手に崩す」部分があるのかも。古典的なものと創作的な部分が実に無理なく混ざってる。

でも個人的には古典作品であっても堅苦しいと感じることは少なくて、むしろ余り観に行ったことのない人達が、そう感じている気もします。

スマホの画面で個々の見たい世界をすぐ覗ける現代人と、娯楽が少なかった時代に面白いものを探して楽しんだ昔の人、きっと好奇心の度合いは、昔の方が高かったかもしれないし。

今あるものを引いて見るのも、結構面白いですね。そして「艶やかさ」はもっと誇って良いと思います。本当に踊りが上手い、というのも見れて楽しい時間でした☺️


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舞台鑑賞/デュエットは男女の心の機微を楽しむ

先日ご縁あって、こちらの公演を鑑賞してきました。
『INFINITY – PREMIUM BALLET GALA 2023-』
草刈民代さんプロデュースのガラ公演。国内海外で活躍される日本人の方の踊りが観れました。
普段あまり上演されない作品が多かったのと、観てみたかった方達も見れて、大変楽しめました。
ブラボー!


最近鑑賞中に客席のざわついた空気を感じてしまうことが多く、バレエを観たことが無い人の場合、例えガラ公演であっても観るのは辛いのかな?

【観客側が、集中力を保つのが難しい】

この部分が、なのです。これは主催者側の問題じゃないなぁ・・
観る側が、普段スマホ等の機器に慣れっこになっているせいかも?しれません。
もしくは「観る」モードになることが少ないとか。
(上演中にスマホをいじるとか、やはり結構あるので・)
そうなるといくら観客に配慮して上演時間を短くしても、無意味やん…

と、そんなことを考えつつ、今回の公演を観ていたのですが

どの作品もデュエット(パドドゥ)の流れや動きが美しくて、例えば作品の意味が分からなくても男女のペアが出てくるものは、それに関する背景を想像してみるとかできたら、いいよねぇ・・
バレエ作品の筋の基本=主役ペア同士が好き合ってるか、それとも何か理由があって関係が上手く行かないとか、そのどっちかです。


仮に抽象的な作品であっても動きを見てると、大筋は感じられると思うのだけど。


元々踊りって”言葉を必要としない”カテゴリだったのに、バレエ含めて何かしらのストーリーに沿って行うようになり、そうすると「あらすじ」が必要になってくる。 そのあらすじを知らないために「分からない」と言い、読めば分かる類のものであっても「説明が必要」と言いだしてる。最近の風潮、私にはそんな風に見える。

「踊りを見ても、何が凄いのか分からない」と言われることもあります。それは多分熟練したものを見てるから、余りに自然にすごいことを難なくこなしてるから、ノーマルに見えてしまう錯覚。 でも凄くないものを見ると「上手くないね」とは言うし、その違いは分かるみたい。だけどそれ以上がない。

テクニカル的な面で超越していると「すごいー!」は言うけれど、静的な意味での「すごい・・」が理解できる層が減ってる気もする。そのため、間が持たない。

https://twitter.com/kayanonsan


頭であれこれ考えず、目で見たものを心に写真のように残す、というのが大人になると確かに難しくのかなあ。でもこれは感性の筋トレみたいなもの。
勝手に自分の中でストーリーを考えちゃう、というのも結構楽しいですよ^^
正解探しをしないことが一番!



「大人のバレエは、エレガントに美しく」

バレエは600年前に始まり、100年前に現代の姿になった総合芸術です。
”健康で長くバレエを踊れる方法・体づくり”をコンセプトに、23年に渡りバレエクラスを開講しています。

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ロイヤル・バレエシネマのシンデレラ(改訂版)鑑賞

6/22まで上演の、改訂版ロイヤルバレエシネマ・シンデレラ。
ギリギリで見れました(見れないかと思ってた・)

今はすごいな。公演を録画(または中継)して、映画館で観れるなんて。


演出が変わったと聞いていたのでどんな風なのかなと思っていたら、お花が沢山登場してなんとも美しい!そしてまるでディズニーファンタジーか、と思うような演出。
プロジェクションマッピングの効果が凄かったです。

「シンデレラ」のお話はペローの童話が元になっていて、音楽はプロコフィエフ。フレデリック・アシュトン版の初演は1948年12月23日。75年目にしての改訂だそう。
物語に入りやすく(音楽は重厚で少し暗めだけど)登場人物の描き方が分かりやすく、特に義理の姉妹の描き方がコミカルです。



進行役のダーシー・バッセルが、相変わらず美しい。
引退した後でも踊るだけじゃなくて司会進行も出来ちゃうなんて、多才ですね。
芸術監督のケビン・オフェア氏、インタビューではいつもニコニコ(その昔、日本バレエ協会公演で主演されたことも)。リハーサル風景等もあり、いつも舞台裏を垣間見せる演出が上手く、スタッフ陣の層の厚さを感じます。

シンデレラ役のマリアネラ・ニュネスのシンデレラは可憐で品が有って、希望を捨てないで頑張る健気さがピッタリ。王子のワディム・ムンタギロフが美しすぎて、マリアネラがインタビューでも

「私、彼と踊っていて、この踊りをいつも無料で見れるなんて、いいのかしら?」

なんて言っていたのが面白かったです。

彼女の踊りの美しさは言うまでもありませんが、カーテンコールでの立ち居振る舞いもとても素敵。
拍手を沢山もらえるって一番嬉しい時間、そこに客席との気持ちの交流が見える。
やっぱり最後のお辞儀に、全てがギュッと詰まっているんですね・・✨



”健康で美しくバレエを踊れるための、質の良い指導”を心がけて23年。
大人のバレエクラスを参宮橋と目白にて、子供のバレエクラスを近県の幼稚園で開講しています。

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「舞台鑑賞」劇場では気を付けて編 2

劇場という場所は

「歌舞伎、演劇、オペラ、バレエ、ミュージカル等を
演出の”照明”や”音響効果”を使って上演する場」のことを指します。


照明効果は演者やダンサーを照らし、観客を舞台上の世界=”非日常の世界”へ引き込みます。
また舞台が始まる前に”暗転”になりますが、それが誘導の合図。

そんな時、スマホやタブレット、またはスマートウォッチ等の”光”があると?
現実に戻されてしまいます。演出効果の妨げというのは、そういったことを言います。
夜道でも暗闇の中で何か光ってると、目立ちますよね。

目の働きには、違和感のあるものを見つけ出してしまう性質があり「あれ?」と視野に入ってきてしまったものに対して、脳が拾ってしまう。なので光が消えても、観ることに集中し辛くなる。
そのため飴やガムのカサカサ音もですが、こういった明かりも出さないようにして欲しいもの。
※プログラムが見たいから、上演中にスマホで照らすとか・気持ちは分かるけど終わってから見ればいいじゃない?


その他は、前回鑑賞した「シェイクスピア・ダブルビル」でのハプニング。

椅子の背に背中を付けて観ないと、トラブルの原因になってしまいますよね。
その他スマホ着信音やアラームの音とか。
なのでマナーモードではなく電源を切るか、場所によっては機内モードにしたりしています。



劇場とは違いますが、以前訪れた箱根の『岡田美術館』
ここはカメラやスマホ、タブレット、飲食物は一切持ち込めません。
(入場時に全員、貴重品ロッカーに預けます)
美術館自体も大きくて、結構見るものがあるのですが

⁂展示陳列品を照らす、照明が実に綺麗
⁂展示品を囲っているアクリルガラスが高性能で、光の照り返しが無い

これも美術館側の工夫と演出。「展示品の世界」に入りやすかったなぁと思いだします。
もちろん仕様が違うので真似はできないけれど、そんな場所もあります。



世の中には日常を持ち込んで良い場所と、持ち込んではいけない場所があり、そこをしっかり分けられるから『舞台鑑賞』を楽しめる。
劇場や美術館もただ展示を見せていたり、演目を上演しているだけでなく【文化を発信している】場なので、そういった位置づけも理解してもらえたらなと。
それは決して”ハードルが高い”ことではなく、ある一定のルール。
心の栄養を満たすために行く場所だから、鑑賞後の余韻のためにも、ぜひどうぞよろしくお願いします。


照明仕込み中の大和シリウス。
8月にこちらで踊ります。
がんばろ



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