五感を磨く ⑤聴覚

昨月から書いていた「五感を磨く」シリーズ、最後の今回は聴覚。
これを一番最後に持ってきた理由として、母が亡くなった時「聞くことは人の最後まで残る感覚」と聞いたことがあるから。
そう思うと五感って不思議ですよね。脳の働きと、とても関係が深い。


舞台を観に行って最初に序曲が流れた時に体の中がざわざわざわ~として、言い知れない深い気持ちになることがあるけれど(体感したことある方なら分かるかも!)これは聴覚と大脳辺縁系が直結していることで、感情に訴えかけるからだそうです。
特に舞台が始まる前は暗転になり、「聴くこと」に集中する状況を創り出します。そうすることで耳の感度が上がり、その後に始まる舞台の世界をより楽しめる工夫なのだそう。


耳もなぜ二つなのかと言うと、方向感覚と騒音の中で必要な音を聴き分けるための2つの意味があるのだとか。
都会は騒音が多いけれど、自然が多いところに行くと鳥の声や水の流れる音等が聞こえ、さらによく耳を澄ませると動物の鳴き声がする時もある。
普段の生活環境の中で慣れっこになりがちのため、本来は危険を察知するための装置である耳の働きが鈍っていることも多いですが、音楽を嗜んだりすることはとても文化的な意味合いを持つのだと思います。


さて、、ウチの両親は「煩い」と感じることが嫌いで、ロック等をあまり聞かせてもらえなかったんです(笑)「単に煩くてワーワー騒いでるだけで、何が音楽なのか」と言っていたけれど、きっと”ノイズ”だと捉えていたんだろうな。
世代的な感覚や好みもあるんだろうけど、歌もメロディになってないと嫌と感じていたようです。でも今は音楽というと幅が広くてリズム優位のものも多いし、はてさて・・・?

そんな環境でしたが、子供の頃は歌謡曲からポップス、そしてソフトロック位まで聴いて育ちました。
昔はラジオから流れるのを、よくカセットテープに録音して聞いてたなあ。
普段は聴きたいな、と思った時にかけるぐらいで無音です。でもバレエは音楽が必須だから、その時はまたちょっと違うスイッチになるのかもしれない。


ということで、5回に渡って「五感を磨く」ことを書いてみました。
いずれも”加齢によって”衰えたり変化したりするもので、確かにね・・・と思うことがちらほら(笑)
年を取るのが怖い訳じゃないけど、ある程度まで磨いていたはずだったのに、、と感じているものが衰える(弱くなる)のは寂しい。
だけど普段意識しないことを意識するだけでも、この先が違ってくると言いますから。
自分の体を大切にする意味でも、これを書いてみて良かったなと思います。

五感を磨く ①触覚
五感を磨く ②視覚 その1
五感を磨く ②視覚 その2
五感を磨く ③味覚
五感を磨く ④嗅覚

いつぞやのサントリホール!
音が響いてくる空間は、やはり素晴らしい


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