6月に観た舞台②/東京バレエ団「ザ・カブキ」

6月に観た舞台、第2弾は”東京バレエ団”「ザ・カブキ」

この作品、私初見でした。。モーリス・ベジャールさんが東京バレエ団のために振り付けてから40年経つのだけど、子供の頃はそれまで余り観たいな・・とは思えなかったのに、それを覆すような印象でした。
先に言っちゃおう、素晴らしかったです!

仮名手本忠臣蔵を元に、巨匠・ベジャールさんは何を思って創られたんだろうかと。
「M」もそうだけど、どこか日本男児の散りゆく姿に美学を感じるんかな・(武士道精神とか)
この作品は東京バレエ団のためにあるものですし、どれだけ踊れても海外のバレエ団が上演するには根幹を流れているものが違っている気もするし、そういった意味合いではこの作品はとても日本的とも言えるんじゃないかしら。
そういえば最近、忠臣蔵テレビでやらなくなったなぁ・・


さて、私が鑑賞した日はまたもやおけぴに助けられ、めでたくチケットが入手できました👏
本当に運が良く、そしてすごい偶然に助けられました・・♡

振付:モーリス・ベジャール
音楽:黛 敏郎

由良之助:宮川新大
直義:岡﨑 司
塩治判官:南江祐生
顔世御前:金子仁美
力弥:山仁 尚
高師直:安村圭太
伴内:井福俊太郎
勘平:大塚 卓
おかる:秋山 瑛
(後は、キャスト表みてね!)

幕開きは現代の東京。目まぐるしく映りゆく東京の景色が映し出される。そこにいる一人の若者がふと、刀を手に取ったことでタイムスリップしてゆく・・。→ウィキより

由良之助の宮川さん、由良之助似合う。こうなると、歴代の由良之助も見てみたかった。
山崎街道のラストに7分半のソロがあるのだけどそれがもう圧巻で。過去にタイムスリップしてゆき、自分が大星由良之助としての決意を固めていくんです。その照明が真っ赤で、それがラストの四十七士の死を暗示していたのかもしれないなと。

ひとつ確信したのは、ベジャールさんは非常に男性を美しく描くのが得意(いわゆる男性を愛する人)ゆえの作品創りだったのだろう、という点。
四十七士の討ち入りの場面の圧巻さといい、女性を描く際は象徴的な意味合いでの捉え方といい、広い見識とか宗教観とか、生い立ちとか、様々なものが昇華して一つの作品になって表れている。
それを受け取る側も、ある程度の知識と想像でもって「そかそか」と観る。これが舞台鑑賞の面白さじゃないかしらと思った時間でした。

☆今回初めて東京バレエ団が”新国立劇場”に討ち入りしたんですよね(笑)
佐々木さんも天国でビックリしていることでしょう・・




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6月に観た舞台①/新国立劇場バレエ団「不思議の国のアリス」

今日から7月。早いものですね。
6月は二つ舞台を観ることが叶いました。まず一つ目は、3年前にも鑑賞した「不思議の国のアリス」へ。

このところずっと、当日券扱いのチケットを買うことが多いのです。(悲しいけど、余裕が無い)
だけど新国立劇場はZ席(公演当日の朝に売り出す、最も安い見切れ席)があるので、それが上手く手に入ったら御の字。今回も無事に押さえることができました。

見切れ席は4階の端っこが多いです。今回はLサイドの一番端。
そしたら隣の席には一人の小学生の男の子が座り、そして双眼鏡でRサイドの方向をずっと見ていたので、最初は親御さんとの席が離れたのかなあ、と思っていました。
1幕を観てる際、時々その男の子の身体が椅子に沈んで前のめりになるため、休憩中に「大人の方は、一緒じゃないの?」と尋ねたら「妹と来てるんです」と。
チケットの値段もそれなりにするし、しかも人気公演で売り切れの日。親御さんは見るのを我慢して、子供達だけを劇場に送り込んだとか。

「そか、前のめりになると後ろの人、困っちゃうかもしれないから、1階でキッズクッションを借りると良いよ」というと


「ありがとうございます」と、その後ちゃんと借りてきてました。

「どう?見やすい?」「はい」「良かったね!」そんな会話をしていると、他からは私が保護者に見えたかもしれません(笑)

******

鑑賞日は6月14日(土)ソワレ。
アリス:小野絢子
庭師ジャック/ハートのジャック:福岡雄大
ルイスキャロル/白うさぎ:木下嘉人
アリスの母/ハートの女王:山本涼杏
アリスの父/ハートの王:菅野英男
手品師/マッドハンター:スティーブン・マックレー
ラジャ/芋虫:水井駿介

三年前のブログにも書きましたが、今回もスティーブン・マックレーの見事なタップダンスが見れました。

隣の男の子もすごく嬉しそう。(バレエを見慣れてる感じがしていたけど、やはりそのようでした)
不思議の国のアリスは、ルイス・キャロルの頭の中?を描いた作品なのかな。
少女の夢物語にしてはちょっと極端なところもあるし。だけどおもちゃ箱をひっくり返したような形の作品であっても思い切り笑ってスッキリできるのは、クリストファー・ウィールドンのすごさだなと感じました。

3幕中にちょっとしたアクシデント発生!隣の子がうっかりチラシの束を落としてしまったのを私がササっと拾い集め、再び落ちないように足と座席の間に挟んで(笑)鑑賞継続。
小野さんと雄大さんのペアは、やっぱりエネルギーが高い!そしてハートの女王の山本さんが、かなり面白かったです。

休憩挟んでおおよそ3時間にもなる公演をしっかりみれた男の子、えらいなーと思いました。帰り際に「今日は色々とありがとうございました」と言ってくれて。たまたま席が隣り合わせただけだけど、ほんわかした気持ちになりました。

舞台を観に行くというのは、劇場が好きなのもあるけれど、現場ならではの感動を味わいたいからなんですよね。

次は6月に見た舞台②を書きますので、そちらもお楽しみに!


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