五感を磨く ②視覚 その2

視覚について、今日はちょっと具体的な事例で書いてみます。

子供達を教えている幼稚園でのバレエは、教室には鏡がありません。
そのため、子供達には「私の真似をしてね」と伝えています。
真似をするためには、姿かたちをよく見ないとできませんよね。
まだ右左も間違えることが有る子供達に「もっと長く手を伸ばしてみようね!」とか色々言いながら
正しい形、正しくない形も一緒に感じてもらいながら、レッスンしています。

以前辞められた子供の親御さんから
「教室に鏡が無いから、ここでやっていてもバレエが上手くならないんじゃないのか」
と言われたことがあります。

姿かたちを直すために、確かに鏡は有れば便利だけど・・
現実的には、自分の姿を鏡を見て踊る訳ではないですよね。舞台には鏡はありません。
他の経験した踊りの記憶を辿ってみたけど、日舞も鏡を見て直す形を訳じゃないです。
やはり師匠である先生の姿を見て真似て、動きや所作を覚えていく訳です。



以前コンテンポラリーダンスのWSで「ミラーリング」というワークをしたことがあり
これは2人ペアになって相手の動きをとことん真似る、というワークです。
真似る側は相手をどの角度から見ても良く、とにかく真似ながら動く。
そして真似られる側は相手に中々真似されにくい難しい動きを行っても良いし、またはどんな簡単なことでも良いのです。
即興(インプロ)の時にやったりするかな?これはすっごく面白いです。


「鏡に映る自分」=擬人化した状態です。
鏡を見て形を直したいのであれば鏡に映っている姿やラインが正しくて美しいと思えるところまで、まずは自分の目を鍛えて形に表せないといけません。
しかも、正面から見た状態しか判断できませんよね。
見る力を養わずにいくら鏡を見ても、それは思ったような効果が得られないのです。


引き続き追って「五感を磨く」他の感覚についても触れていきます。
ぜひ読んでくださいね!


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芸術作品”アート”を見るとき

最近少しずつ書いている「五感を磨く」ことと関係するのだけど、ここ最近現代アートや日本画、写真等を見る機会があります。芸術の秋ですねー。

ふらりとたまたま入った時にやっていたもの、事前に「行こうね」と約束したもの、それらの違いはあるものの、どれも表現の世界として見ると中々興味深く圧倒される展示もありました。



西田先生の「不死鳥」制作の動画があったので貼っておきます。
武蔵野美術大学の展示場でも流れていましたが、本当に細かいスケッチと圧倒されるスケールの大きな絵。
先生の”視覚”というのは多分本当に深く広く見えている、そんな気がしてならなかったです。
(私も当日ご挨拶できましたが、とっても穏やかな方)


芸術やアートは、実はメッセージ性が強い。
作家自身が何を伝えたいのかがベースだとは思うのだけど、個人的にはしっかりコンセプトがあるものだと見てて安心します。それは展示してある作品同士の”繋がり”を感じるから。

でもそれを無視した展示内容だと「この人自身はそういう考えなのね」は分かるけれど、〇〇の頃は良いと思うけど、〇〇の頃はどうしちゃったの、と言った具合にもなりかねないんじゃないかと。
でもそれも見る人の感じ方それぞれで「すごいねぇ」で終わらせてしまうのも良いし、「これ、よくわかんないなぁ」もあって良いとは思っています。


上記の3つは、現在もまだ公開中です。西田先生の展示は11/19まで。
もしご興味があれば全部、難しい方はどれか一つでもご覧になってみるのも面白いと思います。




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五感を磨く ②視覚 その1

”五感を磨く” 今日は「視覚」について。

視覚は情報の90%を占めると言われていますね。
「見る力」を養う、とかよく言うけど

見たあとの情報を頭の中で解析出来て、初めて「見た」ことになるんじゃないかな、と最近よく思います。

元々五感は、外敵から身を守るために備わっているもの。
中でも「見る」ことは、遠くを見たり近くを見たりして、周りに危険が無いかどうかを察知するためにある。なので遠くなのか近くなのか、という距離感も脳で察知します。
でも今はスマホの四角い画面で色々見ることが圧倒的なので、距離感を掴むのが下手になったと言われていて、これは結構本当かもしれないなぁと感じるのが駅などで「人にぶつかられる」ことが多い。
単に人が多いからじゃないよねぇ、と思う・


バレエでは、空間を取る(感じる)練習をします。
空間を感じ取るために体の8つの方向があり、それに対して頭部を向けます。
(エポールマン)
その時に、教室が広かろうが狭かろうが、鏡があってもなくても必ず頭部を向けた先の、遠くを見るようにします。
そして、空間を想像する力で頭の向きを付けることで、ポージング(立った姿)に立体感が生まれます。これは「見る力」が行ってくれること。

この練習が「基礎力」のひとつになります。
これが欠けていると、どれだけ動けてたとしても「バレエに見えない」のです。


視覚は範囲が広いので、また続きを書きますね。
本来クラスで教わることだけど今一つ理解しがたい部分だったり、はたまた誤解されやすい部分も実は沢山ある「空間」。近々それも書いてみたいと思います。ぜひ読んでね!



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