抽象化することで、自分を保てる

踊っている時や舞台を見ている時「これは抽象化されたものなんだな」なんて感じることは少ないかもしれません。

だけど「踊りの動きやステップ」は全部抽象化されたものだなあと、最近改めて感じます。

SNSで目にする様々な写真や動画。そこにはアマチュアの人が楽しそうに踊ってるものや、プロが踊ってるものも目一杯混ざっています。

これらをパッと見た時、踊りに詳しい人達はそこに何か意味を見出そうとします。私もそうだけど「これって◯◯さんが◯◯を踊ってるシーンだ」等等、詳細な情報を集めて納得しようとする。

なんだけど

本来踊りは抽象化されたもので、その◯◯をより忠実に再現することが上手、と言う訳でもなくて、むしろ何を見ておおーと思うのかと言うと、本来写真や映像には写るはずのない「空気」を感じるからじゃないかなあ、なんて思うことも。

でも今の時代、その「空気」ですらAIで演出できてしまう。リアルとバーチャルの境目が分かりにくい。

踊りを教える側からは、そんな現代において「自分を見失わずに」いて欲しい訳です。なので「抽象化してるんだな」とちょいと冷静に意識することで、自分自身が踊りを形作ってる一つの要素みたいに感じることができるから良いものが出来るし、他者とも協力できるんじゃないかなと。(昔はこんな風に感じたこと無かったけど笑)

自分とは無関係なようでいて案外無関係じゃない。「自分の空気」を作り出せるようにありたいなあと思います。


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