教えるための雑感あれこれ

バレエを習うことや踊る事には、色々な要素が絡みます。
もちろん自分の身体を使って行うので、より良く動けるための知識も必要。
ただそれらを行うために、どんな由来を通して来ているかまでを知る機会が日本には少ないのが現実です。
大勢のバレエの先生が解剖学の講座を受け体の動かし方のノウハウを知り、それを自分の普段のレッスン指導に生かそうと思っても、現実的に目の前の様々な生徒さんの状況に立ち向かい、悩んでおられます。

私もかつては「身体重視」派でした。沢山勉強したのでどんどん詳しくなり、それに基づけば自分は色々分かるようになり動けるようにもなり。。
でも相手が自分と同じかと言うと、必ずしもそうではありません。
また色々詳しいが故にそれを「武器」にしてしまえることも、最近は分かってきました。
相手が知らない、と分かると、知っている側が優位に立ててしまえるのです。
もちろん、教えることはそういう要素も少なからず含んでいるため、間違いとも言いきれませんし
知識をシャワーのように浴びたら、何かしら残るものも有るのは事実・・・でも何か違うなぁと。

私が今目指してるものは、教える側も受ける側も双方が上がること。
「これやってみない?」と聞いた時に、本当は8割信じているけど2割の疑いや疑問が有るために「やる」と言えない人も居る。
その2割を解消できるように、こっちが誘導出来たら良いなーと、思っています。
それを教えるのは、もちろん現場である「スタジオ」なのですが、スタジオ以外で自分で何かやれることを探したりする場合、こんな小話に目を向けてみては?
チャコットダンスキューブより、キャラクターダンス

先日あるバレエの先生の会で、私が「バレエと乗馬ってとても深い関係が有るんですよ」と言ったら、「乗馬は内股じゃないのですか」と質問されたのですが、当時の移動手段は殆どの場合「馬に乗ること」ですね。
馬に乗るためには背中を伸ばして、丹田の奥でバランスを取らないと落馬してしまいますし、内腿をきちんと閉じる感覚はバレエのポジションで立った時と同じ意識。
パ・ド・シュバルと言う「馬の足」と言う意味を持つパが有りますが、馬が駆けてくる後ろ足をイメージした動きだと言われています。

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写真は明治神宮近くのポニー公園の仔馬です^^

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今日はこれからフロアバー・バレエを教える日ですが、このクラスが持つ意味も時折考えます。
90分バレエだけのクラスVSフロアでエクササイズ+残り時間バー・センターだと、90分バレエだけの方が「踊ってる感が有って良い」と思うのかな、とか。
でも90分空間に立って踊るだけで、柔らかく綺麗な身体を作れるかどうかは微妙です。。
私ごとですが、最近また3サイズが20代の頃のように戻ってきました。もちろん1~2センチの誤差はありますが、殆ど変らなくなってきました。
それは以前沢山勉強したことを、「フロアを通じて伝えるようになったからかも」と思っています。
生徒さんが綺麗になり理解が増えて、そして自分のサイズも変わらないなんて、まさに「双方が上がる効果」!
参加人数が今後増えることを期待して、今日も頑張ります(*^_^*)

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