KAATにて近藤良平さんの「新世界solo」鑑賞

こんにちは。バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。

KAATにて近藤良平さんの「新世界solo」を観てきました。

空間アートがまるで頭から降ってきそうな中、ソロを踊る近藤良平さんは
以前WSを受けた時に感じた

「この人、おもろいな」
をそのまま再現されるような動きと踊り(?)で、あっという間の50分でした。

「50分で何か変えるのは難しいけど、50分後に幸せな気持ちになることはできる」
(だったかな?)観終わった後は、ほんわりとした優しい気持ち。


近藤良平さんって、ダンス界の「竹中直人」さんぽい、と言ったら失礼かな?(褒めてます)
謙虚な態度に面白くて、キレのある動きで無駄がない。
自分もこうあるべきだなぁと、背筋が伸びました。




こちらは”長塚圭史の思い付き” KAATペーパーから引用します。

「越境する芸術」と言う特集テーマが決まり、真っ先に思い浮かんだのが写真家の篠山紀信さんです。
篠山さんは写真を撮ることで、あらゆる領域を「越境」してゆく存在です。昨年、東京都写真美術館で開催された「新・晴れた日 篠山紀信」展では、ポートレイト、写真広告、東日本大震災の被災地の風景等、60年以上に渡る篠山さんの作品が展示されていました。それはまさに、昭和と平成の時代そのものでした。そして篠山紀信さんは、被写体と写真の境を超え、響き合い、インスパイ仕合いながら、新たなエネルギーを獲得し続けているのではないかと感じたのです。

総合芸術と呼ばれる「パフォーミングアーツ」は、様々な要素が絡み合い、ジャンルをクロスオーバーし、その輪を広げながら発展を続けています。400年の歴史を持つ歌舞伎は、話題の事件を文化を題材に、過去と現代を照らし合わせながら「今」を演目に取り込んできました。だからこそ「古典」という枠に収まらずに、漫画などの現代日本カルチャーと融合した新しい歌舞伎が生まれているのだと思います。一方で「新劇」の流れを汲む「演劇」は、まだ歴史が浅く、「今」に新しい出会いを求めるのと同時に、過去を振り返り、古典に立ち返ることで新しい何かをつかめることがあります。そうやって「越境」し続けることで、舞台芸術が活性化してゆくのではないでしょうか。~以下略~


これを読んで感じたのは、高い次元で物事を考え、行動されてるから越境しても受け入れられる。
他を利用して自分の思想を乗せることではない、と言うことです。



『大人のバレエはエレガントに美しく』
2000年にスタートした、大人の方向けバレエスタジオ。
”美しくバレエを踊れるための質の良い指導”をコンセプトに
目白と初台でクラスを行っています。

遠方の方や、スタジオレッスンに来られない時にオンラインレッスン♬
個人レッスンもできます。

体験、レッスンに関してのご質問やお問い合わせはこちらから。
講師依頼等も承ります。

バレエブログランキングに参加しています。ポチっと押して応援してください。
いつもお読み頂きありがとうございます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ

新国立劇場バレエ団「シンデレラ」鑑賞

こんにちは。バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。

昨夜は新国立劇場バレエ団の「シンデレラ」を鑑賞してきました。(今回も4階席!^^)
幾度も上演されているのに、劇場で観たのは初めてだったので新鮮でした。

アシュトン版は、音楽と振り付けがとても綿密な気がします。
プログラムにもありましたが、ラジオ番組から流れてくるプロコィエフの音楽を聴いた後創作意欲を掻き立てられ、6週間で振付を仕上げたとか。
その他振付の特徴として上半身の動きはとても優雅に保ちつつ、足元のステップや足さばきはとてもシャープで込み入ってたりする。でもだからこそ、シンデレラのような煌めく輝きが生まれるのではないかなぁと思いました。

10年ぐらい前にシンデレラのPDDだけ踊ったことがあるのですが、いわゆる古典バレエ的な動きとは違って現代的でもあり、かといって、2幕のPDDは王子とシンデレラが出会った時のとてもウットリする時間を表すため抒情的な物語に見えるようにするのは、音の取り方もだけど、動きの質感も違ってとても難しかった記憶があります。でも楽しかったなぁ。
それらを実際に小野絢子さん&福岡雄大さんペアで拝見でき、実際の演出や煌めくセット、衣装と一緒に堪能できて、とても華やかな気分になれました。
四季の精や仙女も美しく、特に12時のシーンの演出は好み。おどろおどろしてなくていい。その前の舞踏会のシーンが美しいからか、余計にそう感じる。



シェイクスピアの国だからなのか、パントマイム的なお芝居も面白くて。
シンデレラでは男性演じる義理の姉妹がそれをやるのですけど、あれは踊り手側はどんどん深めて行きたくなる・・だろうな(笑)「やりすぎ!」の一歩手前ぐらいで、ちょうどいいぐらい。
奥村康祐さんの義姉は芸が細かいというか、関西のお笑いのノリが絶対入ってるやろ、と内心でツッコミつつ・・^^

シンデレラのお話自体は「正直ものは救われる」的で、私は好きなんですけど、小野絢子さんのシンデレラは「私、苦労したから報われたの」感が全く無く、本当に幸せを自ら引き寄せたように見えました。
(2幕の激難しいソロの時に地震があり、客席がヒヤっとした時でも、何事も起きてないかのように踊りつつけておられてましたよ。)

1回の鑑賞を大切に、これからも見ていきたいと思います。



『大人のバレエはエレガントに美しく』
2000年にスタートした、大人の方向けバレエスタジオ。
”美しくバレエを踊れるための質の良い指導”をコンセプトに
目白と初台でクラスを行っています。

遠方の方や、スタジオレッスンに来られない時にオンラインレッスン♬
個人レッスンもできます。

体験、レッスンに関してのご質問やお問い合わせはこちらから。
講師依頼等も承ります。

バレエブログランキングに参加しています。ポチっと押して応援してください。
いつもお読み頂きありがとうございます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ

舞台を観るとヒントがもらえる

こんにちは。
バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。

昨日は日中暑くて・・クラス指導中大汗かきかき。
そしてその後、出演者の方からお誘いいただいた舞台を観に行ったのですが
電車の乗り換えを間違えたり、目的地についたら反対方向へ歩いてしまったりと。(やってしまった)
縁が無いのかも~もう帰ろうかとも思ったけど、せっかく来たのだし、と1時間ほど鑑賞しました。
(迷ったため1時間遅く着いてしまい、誘ってくださった方の出番はとうに過ぎてた)

いわゆるコンサート形式の舞台で、ソロ作品が次々と。
ソロが沢山と言うのは一人に集中して観ることになるのだけど
きっとそれぞれの参加団体の教室の生徒さん達なのでしょう。皆さん上手でした。
お誘いくださった方はコンテ作品だったので、多分空気感も違って楽しめたんだろうなぁ・・・
なぁんて思って見ていました。

結構お姉さまな先生方も踊っておられました。さすが上半身にしっかりポジションが入っておられるので
難しいテクニックを緩和していても、さほど違和感がない。
こういったアレンジもあるのかと思い、希望が持てた気がしました。

舞台を観ると色々ヒントがもらえる。良い刺激になりました。




バレエクラスのご案内★5月末まで入会キャンペーン中!
 ←詳細はクリック。

『大人のバレエはエレガントに美しく』
2000年にスタートした、大人の方向けバレエスタジオ。
”美しくバレエを踊れるための質の良い指導”をコンセプトに
目白と初台でクラスを行っています。

遠方の方や、スタジオレッスンに来られない時にオンラインレッスン♬
個人レッスンもできます。

体験、新規ご入会、レッスンに関してのご質問、お問い合わせはこちらから。

バレエブログランキングに参加しています。ポチっと押して応援してください。
いつもお読み頂きありがとうございます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ

YouTubeにて、キエフバレエ「森の詩」鑑賞

こんにちは。
バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。

今戦争をしている国同士があり、それがバレエにもかなり影響を及ぼしているなぁと感じていますが
そんな時だからこそなのか、知らなかったことに関心が行きやすい気がします。

キエフバレエの”森の詩”と言うバレエ、私が子供の頃漫画「SWAN」で読んだ時に知りましたが
観る機会が無くて。昨日ようやく拝見しました。


ストーリーはこちらで拾い読み。
第3606回「SWAN 白鳥、その12、第4巻Ⅲ森の詩のマフカ、青石薫VS聖真澄編、有吉京子著」

第3609回「SWAN 白鳥、その13、第5巻、”森の詩”公演編、有吉京子著」

私がSWAN読んでた頃は小学3年生ぐらい。懐かしいな。その当時のことって結構記憶に残るんですね。

「森の詩」のお話は、精霊が沢山出てきます。(ざっくばらんな説明だけど)
ウクライナは春が来るのが本当に待ち遠しい土地なんだろうな、と言うのが伝わってきます。
マフカは妖精。でもいわゆる「ラ・シルフィード」のような妖精とは違い、どちらかと言うと「ワルプルギスの夜」っぽいかな。
妖精と人間の恋は住んでる世界が違うため、当事者たちは盛り上がっても悲恋になることが多い。そして、ルカシュもバレエのストーリーにありがちな”別の女性と良い関係”になっちゃう訳です。
(バレエに登場する男性って、大抵”クズ”と呼ばれるようなことをしてしまうけど、何なん?)

もしくは、女性の方が従順で心が清らかなのに傷つくことが多く、それを最後はヨシヨシと受け止めて終わると言う、相手には裏切ったことに対する相応の罰を与えるけれど、その後は許してあげましょう的な展開・・と言うか。(そういう意味ではジゼルっぽくもある)

また民族舞踊が登場し、その踊り方や所作が昔教わった「ロシアの踊り」とすごく似てます。
素朴で、多分中央アジア寄りの衣装。そういうのを見ていると、その国がずっと大事にしているものが分かってきて、多分今のこの状況だから私でも察することができるのかな?(と、自分の中で想ったり)

初めて観た演目でしたが見やすい演出なのと、3幕のコールド・バレエの振付やフォーメーションが踊りやすそうな感じで、昔の先生お好きそう♪と思いました。是非一度ご覧になってみてはいかがでしょう。

ちなみにこちらは「まいあ」。SWANの続きのお話です。

『大人のバレエはエレガントに美しく』
2000年にスタートした、大人の方向けバレエスタジオ。
”美しくバレエを踊れるための質の良い指導”をコンセプトに
目白と初台でクラスを行っています。

遠方の方や、スタジオレッスンに来られない時にオンラインレッスン♬
個人レッスンもできます。

体験、新規ご入会、レッスンに関してのご質問、お問い合わせはこちらから。

バレエブログランキングに参加しています。ポチっと押して応援してください。
いつもお読み頂きありがとうございます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ






『カンパニーデラシネラ 不思議の国のアリス』鑑賞記

こんにちは。
バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。

『カンパニーデラシネラ 不思議の国のアリス』を、昨日当日券で鑑賞。
12:00頃にふと新国立劇場のサイトをみたら、まだZ席があるじゃないの!と
席の良し悪しはこの際無視で購入。劇場に着いたら、なんと一番前!
(側面側右斜め上から舞台を見下ろす場所、と言うと分かりやすいかな。)
見やすくてラッキーでした。

『不思議の国のアリス』は演出家の創意工夫の点から、ものすごく遣り甲斐がある作品なのかもしれません。

大きなパネル(板)や机、椅子を巧みに使いこなし、それらが時には背景になり、小道具になり
造形と人の動きが絶妙に絡み合って、お話のストーリーと一緒にものすごく想像力を掻き立てられる演出でした。抽象的なのに、わかりやすい。
★舞台の演出の方法、どこかで見た(もしくはやったことがある気が)と思っていたら、なんと短大の頃のパントマイムの授業だった気がする。当時はなんのことだかさっぱり?だったけど。

演者さん(ダンサー、とはちょっと意味が違うような・・)達の動きが綺麗。敏捷で全員が阿吽の呼吸を持ちつつ、素早く次の動きへうつる。私の席は斜め上なのもあって転換の様子も覗き込めるんだけど、舞台がハネた後、舞台上にはびっしりと貼られた場ミリテープが見えました。これらを覚えるの、すごいなぁ・・・。
舞台を観ることは想像力を育むと言われますが、今回は子供達の観覧も多く、笑い声があちこちで聞こえとても微笑ましかったです。

「カンパニーデラシネラ」は、去年の大河ドラマ『青天を衝け』で家康公の後ろで黒子姿で色々動いていたので、へー、なんだろー、と気になっていました。→https://derashinera.jp/activity/seiten_wo_tsuke/


観れて良かった。とても面白かったです。
バレエでも『不思議の国のアリス』ありますね。見比べてみるのもいいかもしれません。


『大人のバレエはエレガントに美しく』
2000年にスタートした、大人の方向けバレエスタジオ。
”長く・美しくバレエを踊れるための質の良い指導”をコンセプトに
目白と初台でクラスを行っています。

遠方の方や、スタジオレッスンに来られない時にオンラインレッスン♬
個人レッスンもできます。

体験、新規ご入会、レッスンに関してのご質問、お問い合わせはこちらから。

バレエブログランキングに参加しています。ポチっと押して応援してください。
いつもお読み頂きありがとうございます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ

懐かしい作品

バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。

今日は私のツィートより。
ツイートに書きたいことを書いてるので、ぜひそのまま読み進めてみてくださいませ。

「バフチサライの泉」
昔子供の頃に「SWAN」で読んだことがあるぐらいで、実際に出られる機会に恵まれたのは2007年でした。その時の舞台感想を書いてくださっているのが
→ 小林恭バレエ団「バフチサライの泉」10・13

古い時代のバレエって、今の感覚の”お洒落感なバレエ~♪”とは対局にあると思います。
SNSで公演リハーサル風景等(かいつまんでではあるけど)観る時、随分とリラックスした空気だなぁと思うことも多々だし、どこかファッション感覚だったりするし。
でもそれだけ穏やかでありながら、進められることが基本になってきてる気がします。
それはかなりの意識改革が必要だし、個々のレベルも高くないと難しいよね。(技術ではなく、対応の意味で)

バフチの内容は決して明るくないですが、暗い作品ゆえに伝えたいことがある気がします。


★バフチではありませんが、昔の舞台写真より。

2000年にスタートした、大人の方向けバレエスタジオ。
”長く・美しくバレエを踊れるための質の良い指導”をコンセプトに
目白と初台でクラスを行っています。「踊れること=語る身体」を目指して。

遠方の方や、スタジオレッスンに来られない時にオンラインレッスン♬
個人レッスンもできます。

体験、新規ご入会、レッスンに関してのご質問等はこちらから。

バレエブログランキングに参加しています。ポチっと押して応援してください。
いつもお読み頂きありがとうございます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ

日本バレエ協会公演「ラ・エスメラルダ」

こんにちは。バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。

クラス指導後に、都民芸術フェスティバル
日本バレエ協会公演「ラ・エスメラルダ」ソワレを鑑賞。

昔の教室で”エスメラルダよりパドシス”は何度か踊ったことがあり(当時、若手の通過儀礼のような演目(笑))、だけど全幕では見たことがなかったのですよね。

→お!懐かしい記事が出てきました!モスクワ音楽劇場バレエ エスメラルダ観てきました^^

原作:ヴィクトル・ユーゴー(ノートル・ダム・ド・パリ)
原振付:ジュール・ペロー
音楽:チェザーレ・プーニ、リッカルド・ドリゴ他
復元振付:ユーリ・ブルラーカ
振付補佐:フョードル・ムラショフ

3/6ソワレ公演の主な配役
エスメラルダ:白石あゆ美
フェビュス:橋本直樹
グランゴワール:清水健太
フロロ:小林貫太
カジモド:奥田慎也
クロパン:小山憲
フルール・ド・リ:渡久地真理子

かつて踊ったことがあるものを舞台で見るのは面白いもので、当時は全体の流れを全く知らないまま、「こんな感じなのかな・・・・」と言うニュアンス。
だけど初めて全体の流れを見たことで、当時の先生が作品を選んで皆に練習させていた理由がなんとなくわかる気がしました。
また今回のエンディングはハッピーエンドだったけれど、かつて出演したものも観たものもハッピーエンドではなく、人間の不条理をまざまざと描いたのでそこが不思議・・と感じてしまったのだけど、そういう版もあるんだなと。

トータル3時間ちょっとの結構長い作品でしたが、楽しめました。
全体の流れでは、なんかこれ見たことがある、と言う構成が多い気がしましたね。でも多分きっとそういうもの・・?(プティパさん、アルアル)
エスメラルダの白石あゆ美さん、可憐で可愛い。
フェビュスの橋本さん、何度か共演してますが、王子とか隊長とか似合うんですよね。
グランゴワールの清水健太さん、王子キャラなのに、今回は三枚目。観てて楽しかったです。
エスメラルダの友人、想像以上に沢山踊ってました。


コロナ禍で振付のお二人が来日できず、そして今は大変な状態の中、上演できてよかったなと思います。
出演者の皆様、お疲れ様でした。



2000年にスタートした、大人の方向けバレエスタジオ。
”長く・美しくバレエを踊れるための質の良い指導”をコンセプトに
目白と初台でクラスを行っています。「踊れること=語る身体」を目指して。

遠方の方や、スタジオレッスンに来られない時にオンラインレッスン♬
個人レッスンもできます。

体験、新規ご入会、レッスンに関してのご質問等はこちらから。

バレエブログランキングに参加しています。ポチっと押して応援してください。
いつもお読み頂きありがとうございます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ

『フィンランド国立バレエ、白鳥の湖』配信鑑賞記

バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。


こんにちは。
昨夜ふとTwitterのタイムラインからこちらを見かけ、鑑賞しました。
『フィンランド国立バレエ、白鳥の湖』

https://oopperabaletti.fi/stage24/joutsenlampi-tallenne/

こちらは昨日ライブ配信され、アーカイブで6ヶ月間無料配信されるそうです。
以下、Twitter ”バレエ好きの経理担当者”様より引用させていただきました。


フィンランドではコロナの影響ではこの「白鳥の湖」を含め、2月末まで全公演がキャンセル。そのため、今回の収録は、本来は1人2役のオデット・オディールを2人が踊り、王子も3幕のみキャストが変わる特別版となっているようです。
オデットは、元Kバレエの松根花子さん。オディールはVioletta Keller。 フィンランドの冬をモチーフにした演出だそうです。

白鳥の湖、かつて何度か舞台に出演して踊って、またスタジオ発表会にて第三幕を抜粋して上演した演目ですが、今回の演出はまるで童話の世界をビジュアルで見ているような感覚になりました。(いいなー♡)
分かりやすくて展開が良く、演出を活かす照明が美しく、あとはカメラワークがとても良い。
出演者の衣装の美しさにも注目です。(特に第三幕)

オデットを演じられた松根花子さん、とてもたおやかで情感的なオデットでした。見入っちゃう感じ。
オディールのVioletta Keller、テクニックが強くて正確で、華がある踊りをします。
ロットバルトは背が高いせいか、悪魔と言うよりドラキュラっぽい感じで、何とも言えない存在感。
そしてロットバルトの手下達の存在が、何とも言えないダーク感のアクセントになっています。
第四幕のラストが余りに衝撃的で・・・こんな結末ってあるの??と言う気持ち。

”バレエを伝える”と言うのは、まず作品を知ってもらうことの方が絶対に分かりやすいと思っています。
見たことは無くても、名前は知ってるものから入るとか。
それは多分、絵画の”モナ・リザ”や、音楽の”エリーゼのために”等と似たようなものかもしれない。

言葉の無い演劇=バレエなので、見ていると自ずと想像力もきっと助けてくれるはず。
見ている人なりの見方で楽しんでもらえるのが一番だと感じています。ぜひご覧になってみてくださいね。



Kayano Ballet StudioHP

2000年にスタートした、大人の方向けバレエスタジオ。
「丁寧な手本と方法」そして「バレエを通じて日常に活かせること」
舞台経験豊富な講師が、バレエの基礎を分かりやすく指導します。

遠方の方や、スタジオレッスンに来られない時にオンラインレッスン♬
個人レッスンもできます。(時間・曜日応相談可能です)
オンラインレッスン・おうちでバレエのご案内
体験レッスン・新規ご入会のお問い合わせはこちらからお問い合わせフォーム

バレエブログランキングに参加しています。ポチっと押して応援してください♬

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ


新国立劇場バレエ団「ニューイヤー・バレエ」鑑賞記

バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。

今年初の舞台鑑賞をしてきました。
新国立劇場バレエ団「ニューイヤー・バレエ」
演目は”テーマとバリエーション””ペンギンカフェ”
またまたZ席ですが、まずまず・・楽しめました。

どちらも劇場で観るのが初めてだったので(動画や配信では鑑賞済み)
オーケストラの演奏と実際の照明を感じながら観るのは、やはり良いものです。


”テーマとバリエーション”振付はジョージ・バランシン。
帝政ロシアバレエへのオマージュとして知られています、とプログラムにはありましたが
チャイコフスキーの音楽が、本当に美しいのです。
そして・・私にとって過去3回出演した”アンナ・カレーニナ”で使われていた楽曲でもあって、頭の中はそのシーンが出てくるし、目の前で踊ってるダンサーやフォーメーションは美しいし・・困りました(笑)
バランシンの振付は本当難しい。シンプルではあるけど、全員の音のアクセントが揃わないと「見る音楽」にならないなぁ、と改めて感じました。
昨日の芯は米沢唯さん、奥村康祐さん。キラキラ・・華やか・・と言う雰囲気で、本当に美しかったです。


”ペンギン・カフェ”はデヴィット・ビントレー氏が新国立劇場バレエ団の芸術監督だった頃(2010/2011シーズン)に初演された作品。絶滅危惧種の動物達がとってもユーモラスに踊るんだけど、最後のエンディングが少し‥怖い‥(と感じた)。
人間の無謀な迫害によって絶滅させられた動物達を描いてる、と言うと分かりやすいのだけど、今何ができるのか?と言うと、本当に何なんでしょうね。


この作品は、一度観た後シーンを振り返って思い浮かべてみると、そうか、なるほど、と言う気づきがあるように思います。(私もプログラムを見直しつつ、これを書いてる)
込められてるメッセージが深いので、可愛かった、楽しかった、と言う感想の後に出てくる想いをジワジワ味わう方が、この作品に似合ってる気がします。

それにしても、踊り手を見る、と言う目線が(私の場合)年々変化きてるような気がしてならない。
ダンサーってある意味女優さんや俳優さんみたいな一面も持ってる訳で、そういった部分が見えるとすごく満足♡と言うのか?テクニカルな技術も「おぉぉお」と思うけど、最近は作品と一体になってることが、観る楽しみになってきてる気がします。



こちらは「テーマとバリエーション」の音楽。24.30秒当たりから始まります。
クライマックスは本当に美しいポロネーズ。
ちなみに1楽章の音楽も”アンナ・カレーニナ”で使われていて、聴く度に体中がゾワゾワっとしてしまいます^^ ぜひ聴いてみてね。

★バレエクラスのご案内★
Kayano Ballet StudioHP

2000年にスタートした、大人の方向けバレエスタジオ。
「丁寧な手本と方法」そして「バレエを通じて日常に活かせること」
舞台経験豊富な講師が、バレエの基礎を分かりやすく指導します。
「踊れること=語る身体」
大人のクラス以外に、近県の幼稚園課外授業にて子供のバレエも開講しています。



遠方の方や、スタジオレッスンに来られない時にオンラインレッスン♬
個人レッスンもできます。(時間・曜日応相談可能です)
オンラインレッスン・おうちでバレエのご案内


体験レッスン・新規ご入会のお問い合わせはこちらから→お問い合わせフォーム

バレエブログランキングに参加しています。ポチっと押して応援してください♬

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ


「隣の花」「その木戸を通って」鑑賞

バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。

今年最後の舞台鑑賞は「隣の花」「その木戸を通って」の、お芝居へ。
ピアニストのみっこさんと、旦那様の斉藤さんが音楽演奏で参加されていました。
私は数日前から咳風邪を引いてしまい、特に夜、咳が酷くなって時には嘔吐しそうになる、と言う状態でしたが、お薬を処方してもらい加湿をしっかりすることで改善・・・。なんとか最終日に鑑賞できました。


内容はどちらも夫婦の物語。「隣の花」は台詞の言い回しから、大正時代かな?昭和かな?と考えていましたが、昭和初期の頃だったようです。
言葉遣いが綺麗・・・。「そう思いませんこと?」「~で、ございますのよ」のように。
★こんなのも発見⇒ 隣の花の戯曲と思われます。 
日本文学って、やっぱり良いわ・・(個人的に大好きです)

「その木戸を通って」は、ミステリーっぽくもありながら悲話な結末で、ちょっと涙が出そうになりました。
そしてかつて映画化されていたようです。しかも、市川崑監督じゃないですかー。
★そして、こんなのも発見⇒ https://eiga.com/movie/54033/

古民家と言う空間を活かしたお芝居と内容、その中で演奏された曲は22曲。音楽とお芝居双方が引き立て合いながら、進行して行った時間でした。どちらもとても自然で作り込んだ感が無かったのが、スッと心に入ってきた感じです。

私個人として、バレエを踊る人は、もっとお芝居を観た方が良いよね、と言う考えです。
それは言葉(台詞)から想像するものが大きいのだけど、演者さんからの立ち居振る舞いから学ぶものがが、大きいからかもしれません。余り観劇できなかった2021年でしたが、来年はもう少しアンテナ立てて行きたいなと思います。

素敵な舞台へのお誘い、ありがとうございました。

★バレエクラスのご案内★
Kayano Ballet StudioHP

2000年にスタートした、大人の方向けバレエスタジオ。
”大人が長く・美しく踊れるための質の良い指導”をコンセプトに
都内目白と初台でバレエクラスを行っています。

遠方の方や、スタジオレッスンに来られない時にオンラインレッスン♬
個人レッスンもできます。(時間・曜日応相談可能です)
オンラインレッスン・おうちでバレエのご案内


体験レッスン・新規ご入会のお問い合わせはこちらから→お問い合わせフォーム

バレエブログランキングに参加しています。ポチっと押して応援してください♬

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ