厳しさは何処へ

久々にSWANを読んで感じたのは、主人公の聖真澄が成長して行く過程の中で様々な「厳しさ」と出会い、それを真摯に受け止めて成長して行く描写がとても多いことでした。

決して真澄が緩くてだらしない訳でも無いのだけど、目指すものが求めている世界の”価値観“の基準や心根の部分が、今の真澄の置かれている状況よりも遥かに高く、それにまだ見合って無い自分に気づき、苦悩しているのかなあと。

けれど作中に登場する実在の超有名バレリーナ達はとても優しくて気品高く、そして余裕すら感じる立ち振る舞いで優しい言葉を彼女にかけます。厳しさの中で葛藤している真澄は、それによって更に高みに上りたい!と感じ、自分の新しい可能性を広げて行きます。


今は厳しさとかハラスメントに繋がることが避けられつつ、個人の尊厳が大切にされる方向になってきています。個人の尊厳が大事にされるのは、とても良いと思う。

でも厳しさの部分を柔らかくしながら諭す(伝える)ことの難しさよ・・パシッと一言言えば済む事が、中々言いにくい世の中。

何でもすぐ叱るように言っちゃいけない、と思ってた時期、禅の本や心理学の本を色々読みました。そう言った本を読むことで、私自身には引き出しが増えて良いけれど、だからと言って万能な知識でも無い。

悩みに悩んで、伝えなきゃいけない時にはパシッと言い、その後にフォローを入れる方法に切り替えました。厳しさは大事。だけど後のフォローを間違えると、相手はその部分に対して傷つくので。

SWANが書かれた時代は私がまだまだ子供だったけど、読んでいて伝わるものが沢山ありました。きっと漫画家さん達は読者が作画を目で追いかけて速読して行くことを想定しつつ、描かれている表情で伝えたいことがわかるように構成するのが、本当に上手なんだなと。

厳しさが無いとフワフワして、締まりが無くなってしまうと思うのです。締まりが無いとルーズになる。何事もバランスですね。


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