昨日スタジオ生がコンクールに出場しました。
東京シティバレエ団主催、第一回コンペティションです。
「結果よりプロセス」
それをずっと心に留めつつ、教えてきましたが
当日には、色々な予想外の事も起こりうるものです。
そう言う時にどう機転を利かせられるかは、舞台への場馴れ,そして普段からの姿勢。
結果は残念でした。
でも審査員の先生からのアドバイスシートには、短い言葉ながらも
凝縮された言葉が書かれていました。
普段から見直せる課題が書かれてて
それらをプラスに持って行くようにするかが大事なんじゃないかな、と感じました。
プロセスはずっと見てきましたから、本当によく検討したと思います。
沢山考えて書くと、色々なことが浮かんできてしまうので
直感として感じたことを書きますが
スカラシップを目指してコンクールに出るのは、ある意味「王道」だと思います。
それが出来る環境で日々練習をし、サポートできる体制がそこにはある。
そして本人にも、その力量や要素が備わっている。
けれど、多かれ少なかれ、皆何かしらの「労働や勤務j」をしながら稽古に通い
限られた時間の中でやりくりしつつ、稽古しているのが殆どだとも思います。
学生で言えば、学業・勉強もありますよね。
だから、自分を試したりする場と言う捉え方も有っていいのかも、と思います。
本気でやるから、それも有りだと言うこと。
彼女が「バレエが好きだから頑張る」と言うレベルから、一歩上がったと感じたのは
ちゃんと自分を外部からジャッジさせる場に立ったから、と思いました。
オーディションでも良いんです。他人から見て、評価される場に自分から行ったこと。
そこで自分が磨かれているかどうかを知るし、磨かれてなかったらそれに対する努力をする。
一度の失敗に凹まず、しっかり受け止めて幾度もチャレンジするうちに、必ず磨かれていきます。
そのためには、環境と集まる人の意識を高めることが、絶対必須。
「好きだから」のレベルから、一歩上がる。
勇気が要るようで、実はそういう場に行くことで、共通項が見つかったり、思いがけない出会いが有ったりもします。
昨日のコンクール控室は、とても穏やかで、一定水準の品格がありました。
第一回目に出るコンクールをそこに選んで良かったと、心から思います。
