踊る心の締めくくりは、いつも「お辞儀」。

続けていたことを途中で辞めなければならなくなった時、どんな伝え方がスマートで、そして美しいと思いますか。
入ってくるときは期待ワクワクだったとしても、その後色々な事情が出てくることがありますね。

当スタジオの場合 毎月20日までに申告下さい、と予め明記しています。
月会費の受講回数の変更等、お仕事の都合で致し方ないケースもあるのでメールでも良いのですが、辞める事になるとこれはある程度予測もしていることでもあるし、一つの節目でもあります。

ただそのことをスタジオでは言わずに、メールで言ってくるケースがとても多い。
スタジオで会っている時にひと言伝えることを面倒に思うのか分かりませんが、メールで済まそうとすることが相手にどういう印象を残すかを考えてないのかなと感じます。
メールは今や電話にとって代わる位までのポジションになりましたが、やはり一方通行で緊急時には不向き。相手が何時読むか分からない。そして文章力も実はとても必要です。
「ありがとうございました」と書いていても、前後の文脈やかつてのやり取りの仕方を覚えているわけですから、とても事務的な人だなと言う印象を残し、今まで少なからず注いできた相手への気持ちが一気に失せてしまうことも。
ただそういう人から学ぶことも沢山あります。

でもそんな中、数名の大学生が辞めるひと月前に申し出てくれて、最後の日にはお菓子まで持って挨拶に来てくれた時には、両親からきちんと教わったこと忘れないで実行しているんだなと感じ、ウチのスタジオに来る方はこういう人も居て下さるんだと思いました。
礼儀とかマナー、と言うよりも「道理」の部分になることでもあります。

日本人はなんだかんだ言っても、「道理」が通っている人を大切にする国民性を持っています。
そして大人になればなるほど、「赦してもらって生きている」ことにも気づく。
そのためには、日々の積み重ねの意識が大切だと感じます。

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2009年発表会「ジゼル」より。撮影:長谷川清徳さん

お辞儀の無い踊りはありません。踊った後、必ず観客に対してお辞儀をします。
お辞儀をして感謝を伝える事で、そこに「終了」の区切りを付ける。
だから辞める時の挨拶は必ず「顔を見て伝えて」、区切りを付けて行きましょう。

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