焼け跡の白鳥の湖

水曜日にお借りして、涙しつつ読んだ本はこちらです。

昨年亡くなった、故島田廣先生について主にスポットを当てて書かれたものですが
今のこの「バレエの世界」の繁栄の本当に立役者であり、道を作って下さった方だと感じます。

この本を貸して下さった先生(60代)が
「今の20代って宇宙人みたい・・・。ハングリーになったことが無いのかもねぇ」と仰ってましたが
今みたいに全てが揃っていると、有ることが当たり前になってしまって
自分から挑もうとは、中々思えないのかもしれません。
それは大人バレエの方にも言えることで
先駆者達の存在を知らないままで、自分達にとって都合良い解釈ばかりをしているんじゃないのかな
と感じることもあります。

でも先生達は、戦時中の鬼気迫る状況でも踊り続けてこられたから
数多の困難が来ても、その度に助けてくれるキーパーソンが現れ、そして人と人とが繋がってゆく。
それが今の、私達の環境を作ってくれているのだと想いました。

私も14年スタジオをやってきた中、辛いことは沢山ありました。
スタジオを開講して間もない頃から大切に教えていた生徒さんが
ある年の発表会に出てくれた、ゲストの方が開講したばかりのスタジオに生徒さんをごっそり持って行かれたり
私の運営方針と性格上の特性をいっしょにされ、クラス前に罵倒されたり..涙

でもこの本に書かれている困難の状況よりは、自分の方が「全然まし」かもと。そのくらい過酷だと感じた本でした。

同じ世界の方のお話って身に沁み入りますね。
純粋な気持ちが行動と一緒に重なるところまで、自分も上がれるようになりたい。

昨日のレッスン前、来てくれた方にこの本に書かれていたことについて
ちょっとだけ触れてみたのですが、皆に通じたかなぁ・・・
頭ではなんとなく、理解できていたみたいでしたが。
結局・・「幸せな環境」に居るのだと思います。
元気でお仕事出来て、そして稽古に来れるんですから^^
それってすごく幸せなことです。

☆さて、6/29の舞台の時に会場に置いてくれると言う、主催者の有難いお申し出により
大急ぎで頑張ったスタジオ案内が出来ました。
ハガキ大の大きさの二つ折りで、表紙はかわぐちいつこさんのイラスト。
内側にスタジオのレッスン案内・受講料金裏面に地図等を載せています。

6/29の江東区文化センターにて、400~500部置かせてもらう予定です。
全部無くなるとは思いませんが・・・^^; お手に取って頂けると嬉しいです。

沢山沢山スタジオがある今日ですが、ちゃんとどこかで繋がってる。
繋がれると、きっと・・もっと良くなって行く気がするんですよね。。

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