私について

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私は8歳の頃、父の勧めでバレエを始めました。
それまでは水泳やピアノなどをしていたのですが、水泳で浮いた感覚を掴んだ途端
どんどん泳げるようになったのを見た父が
「足を使っておくと将来ボケない」と言う理由で習わせたのだと聞いています。

出身地である奈良の小さなバレエ教室に10年在籍していた18歳の頃、京都である講習会を受けました。
同年数習っていたとは思えない位上手な彼女たちに刺激され、将来の進路を決めました。
日本女子体育短期大学体育科舞踊専攻に入学後、入所した教室では週6回のレッスン、うち3回は1日3レッスン。
卒業後もホテルでウェイトレスのアルバイトをしながら、ほぼ同様の稽古を続けて、舞台に立っていました。

そんなにどうして上手くなりたいのだろうか、とふと考えた時に思い出すのはいつも
18歳の頃受けた講習会での出来事、そして入所前に先生に言われた言葉でした。

「あなたは人の2倍は努力しなさい」
そうだよね、他の人よりも本気になるのが遅かった分、ある意味がむしゃらにやらなければ追いつけなかったから。

13年在籍した稽古場を辞めた後に出会ったのが、元パリ・オペラ座のピエール・ダルド氏。
オペラ座のレッスンは本当に難しかったけど、今までなぁなぁにしていた甘えなどを綺麗に一掃され、テクニカル面が確実なものに。
踊る事が本当に面白いと感じられるようになったのでした。

バレエスタジオを始めたきっかけは、実はホテルのアルバイトのリストラでした。
先生に「仕事が無くなってしまったから、アシスタントでもさせてください」とお願いしに行ったら
「あなたにアシスタントは無理。自分でやりなさい」と。

今まで教えた事も無かった私が、アシスタント経験も無いままいきなり主宰者に。
アルバイトを4つ掛け持ちしながらも、それからは教えるための講習会、レッスン見学&受講等に奔走した日々。
そして約3か月に1度の舞台をこなしていました。

スタジオを始めて3年経った後、大人だけを集めた発表会も数回企画し開催。
勢いのあるままに突き進んだスタジオ設立から約10年経ち
今色々な思いの中、過ごしています。

今メインに行っていることは「バレエのすそ野を広げる作業」そして「長く踊れる身体作り」など。
バレエの世界を長く楽しんでもらうためには、ある意味避けては通れない部分の指摘をしなくてはならなかったりしますが
いつも何かしら気づきがある毎日。

そんな風に毎日紆余曲折しながら、今日もクラス指導を行っています。

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