バレエ史研究会を聴講してきました:後編【まとめ】

後編になったところで、やっと本題へ。
先日Twitterで「バレエ史研究会」が開催されるのを知り、主催をされている方が私の母校で今バレエ史を教えておられるのも興味深く、参加しました。
(日女は今”舞踊科”があるのですよね。当時は体育科舞踊専攻)
私たちの頃も「西洋演劇史」という教科が有り、それで歴史等は学びました。

そして、ライムライトさんにもお目にかかることができました。 
想像通りの方でして、代替わりで引き継がれているバレエ教室の雰囲気もさながら、とても真摯な方達が集まっておられるのが分かりました。
本のことをとっても詳しくまとめようとされていますので、ご紹介します。
「バレエの歴史 15世紀イタリア編 -1-」


研究会に関しては昨日の記事内の目次の部分をスライド等も活用しつつ、ほぼ100分でまとめてお話くださった先生に拍手です。
世界史を見ていると、勢いを持った後衰退し、また別の場所で勢いを盛り返したら散り散りになり、でもそこで勢いを付けたりと、栄枯盛衰を繰り返してきた部分が日本の文化とは異なる点なのかな、とも感じます。
(昔は”他国を従えてゆく”というのが強い証拠なのと、更にもっと昔は宗教の力が強かったというのもありますねぇ)その中で発展してきた芸術なのだなと改めて。


ではかなりざっくりですが、まとめに入ります。

15~17世紀のバレエ
ルネサンス:中世的価値観からの離脱
レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロが活躍
ルネサンスがもたらしたバレエの芽として
富裕層(金融業などを営む)都市貴族の祝祭、余興としてパッサダンツァとバッロという2つの舞踊が生まれる

ルイ14世が自ら創作して踊ったと言われる時代は絶対王政、観客は王侯貴族達
余興として始まったバレエでも、筋書きや幕間構成はこの頃からも存在

王立バレエアカデミーが設立
バレエのポジションを考案

ロココの時代、パリ・オペラ座の女性舞踊手:マリー・カマルゴ
「靴の踵を取って踊った」と言われる
(ポワントシューズの前身)
足を打ち付けるパ”アンドルシャ”を生み出し女性で初めて跳躍のステップを踏み、技術水準を高める

19世紀前半、ロマンティックバレエの時代になり市民層も劇場でバレエを観るように

神話、伝説、幻想、異界といったモチーフが、バレエ作品に多く取り入れられる
バレエ衣装が軽やかになり、ガス灯、ワイヤー、緞帳などの演出もこの頃から

ブルジョワジーの支配”パトロン化”により、西欧ではバレエが堕落し衰退

西欧に変わり、ロシアでバレエが花開く
帝政末期のロシアではマリウス・プティパが物語バレエ作品を多数創り、現在の劇場型バレエの形式に
「帝国主義」の時代

「バレエ・リュス」とロシア革命以後
世界にバレエが伝わる
(日本にバレエが伝わったのもこの頃)

アメリカでジョージ・バランシンが、ロシアで確立されたバレエから物語性を排し、純粋な身体の動きを追求した作品を生み出し、これまでの概念を変えるバレエ作品を多数発表

第二次世界大戦後の東西冷戦中
ヌドルフ・ヌレエフやナタリア・マカロワ
ミハイル・バリシニコフがソ連から西側へ亡命し新たな境地を開き、バレエの大衆化に繋がる

シルヴィ・ギエムの登場以後
バレエダンサーの概念が大きく変わる

※これらは、お話や本から私が興味深いと感じたものを載せてみました。
(端折ってしまったのもあります)
これ以降現代はコンテンポラリーバレエ等もあるので、更に多岐に分かれていきます。


現在は誰でもバレエに親しめ、場合によっては踊りたいものも踊れたりする等、かなり一般的にも浸透してきていますよね。
今習う人達にとって「自分が時間とお金をかけてきたものは、それに値する存在」という実証や意味があると良いんじゃないかと。そういった面でも最近バレエの歴史を学ぶ機会が増えたのは、とても良いことのように感じています。

なぜ魅力を感じるかと言うと、やはり美的な要素が強い踊りだから。
そして舞踊全般に対しての基本となる部分がしっかりしているから。
また観るだけでなく踊るなら、自分の身体を使って行うもの。それなら本質の部分を知っていた方が、より楽しめるんじゃ無いかな、と感じている次第です。


【まとめ】
なんだか随分濃い世界!と私自身も感じましたが(笑)、研究として「深く狭く」があれば、親しむのは「広く浅く」でも十分楽しめます。
私は【広く浅く】をモットーにしつつも”時に深く、狭く”をこれからも心がけていきたいと思っています。その方が面白いし、教えている立場から「伝えやすい」方法をこれからも模索していこうと思います。
今回はこの辺でおしまい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました♪



5月27日と
6月10日、体験会があります!
ぜひお越しください。体験会②は、基礎ポワントクラスもあります。

体験会のお知らせ① 対象:子供バレエ(小学生以上)   (終了しました)

”健康で美しくバレエを踊れるための、質の良い指導”を心がけて23年。
大人のバレエクラスを参宮橋と目白にて、子供のバレエクラスを近県の幼稚園で開講しています。

レッスンへの質問、体験レッスンのお申込みはこちらから
個人レッスンや、講師依頼等も承ります

日本ブログ村ランキングに参加しています。
ポチっと押して応援してください。励みになります。

にほんブログ村 にほんブログ村へ

にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村



バレエ史研究会を聴講してきました:前編

私は歴史が好きで面白いなーと思う性質なのですけど、中にはきっと「歴史嫌い」な方もおられますよね。
多分「難しい」や、「年号覚えなきゃ」という負荷(ストレス)がかかると嫌になってしまうのかも。
でも、その年代の頃に何が起きてたの?と思うと、きっと興味が湧くかもしれません。
※人間の進化、というとダーウィンみたいになっちゃうから【昔と今の価値観と状況、考え方の違い】と捉えた方が良いかもしれないです。


先日ライムライトさんがご紹介されていましたこちらの本、私も読んでおります。
名著をみつけたのでクラシックバレエの歴史やります
著者は海野 敏先生。
発刊された際からバレエに詳しい方達(評論家とか研究の方とか)の前評判が高く、どんなものかな?(私でも理解できるかな?)と購入した次第。



本は通常最初の章から読むのが通例だけど、今回は敢えて一番最後の章から読んでみてます(笑)
※「本は自分の興味あるところから読んで良いんだよ、という父の教えもあって。

この本の場合後半に行くにしたがって、より最近の出来事に近くなっていくため
「今」の時勢を知りたい場合、後半から読んだ方が分かりやすいかも?と思ったので。
いや、中々興味深い内容です。

そして昨日、こちらの講話を拝聴してきました。
明日へ続きます~

ちなみにKayanoBalletStudioのHPにも、バレエのプチ歴史のご紹介があります。



5月27日と6月10日、体験会があります!
ぜひお越しください。体験会②は、基礎ポワントクラスもあります。

体験会のお知らせ① 対象:子供バレエ(小学生以上)   (終了しました)

”健康で美しくバレエを踊れるための、質の良い指導”を心がけて23年。
大人のバレエクラスを参宮橋と目白にて、子供のバレエクラスを近県の幼稚園で開講しています。

レッスンへの質問、体験レッスンのお申込みはこちらから
個人レッスンや、講師依頼等も承ります

日本ブログ村ランキングに参加しています。
ポチっと押して応援してください。励みになります。

にほんブログ村 にほんブログ村へ

にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村




マーゴ・フォンティーンさんの「バレリーナの世界」

最近時々、古いバレエの本をよみかえすことがあり
すると、内容が今の時代にも言えるなぁ、と感じることが
往々にしてあったりします。
良い本は時代を超える、というけれど
きっと著者の考え方によるのかも?

先日マーゴ・フォンティーンさんが50代で踊られた
ロミオとジュリエットを、YouTube動画で鑑賞しましたが
いやもう・・・素晴らしい。
何よりも体の線が綺麗。
そして映像からも伝わる「包容力」「パートナーへの思いやり」。
今のダンサーとは、何か”別物”感。

昔のダンサーは個性が強いと言うけれど
個性に見合った生き方をしていて
その生き方に責任を持っていたから
踊りに出てたというか・・・
今もまた不安定になってきてるけど
冷戦時代がありましたから。


自分はまだ若造のようだなと反省。
古い先生達から見ると、まだまだ若手扱いされてしまう点は
いたしかない気も(苦笑)


こちらの本には、マーゴさんの踊りへの愛情や
習う側の心得、教える側へのへの心得
その他親御さんへのアドバイス等も載っています。
他に持ってる本にも、親御さんへのアドバイスが書いてあったりするので
やはり、とても大事な部分だなと思います。

もしご興味ある方は、ぜひ。


5/14まで春のキャンペーン中!

レッスンへの質問、体験レッスンのお申込みはこちらから
個人レッスンや、講師依頼等も承ります

バレエブログランキングに参加しています。

ポチっと押して応援してください。
いつもお読み頂きありがとうございます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ











バレエ用語の本

バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。

突然ですが
「バレエ用語って難しい」と思う方、とても多いと思います。

中でも、多いのが
「先生が見本を見せてくださるけど、動きと用語が一致しない」
「昔のバレエ教室で教わった用語と、今の教室で使われる用語が微妙に違う」
という疑問ではないでしょうか。

私もかつて、混乱しながら地味に覚えていきましたが
その後ざっくりとですが、”ロシア”と”欧米”で、ステップやポージングによっても
言い回しが違うことがあることに、気づきました。
※なんで欧米なのかと言うと、フランスとイギリスでも少し違う。
一時期フランス人の元パリ・オペラ座出身の先生に習っていたこともあって
へー、こう言うのか、知らんかったーは、沢山あります。


そもそもバレエ用語=言語なので、余り厳密に
「こうしか言わないんじゃないの?」と言う考えではなく
教えている先生が育ってきた環境や、師匠からの影響も大きいはず、と
理解するようになってから、余り混乱しなくなりました。


ちなみにこちらは私が高校生の頃、お小遣いを貯めて
(大学受験のために)買ったんですが、その当時でも高かったのに
今値段が・・・えらい高額になってる!(それにびっくり)⇒リンク先はこちら



★なぜ大学受験のために買ったかと言うと、
当時、大阪芸術大学の舞台芸術科も受験したのですが
実技試験があるということで、一生懸命覚えたのです。
(試験で、パの名前を聞かれることは無かったけど)
当時はバレエのパの名称もうろ覚えの中、レッスンしていたので
ある意味その受験が、自分のターニングポイントになった気がします。

正直、この本は難しいです。作られた年代も古いので。
だけど、これで一生懸命覚えたよなぁ‥と、懐かしく。
バレエの動きをより正確に、というのが
きっとこの本の目指す、コンセプトなのだろうな。
今の時代になって、ようやく分かるようになってきたかも。

バレエ用語講座じゃないけど、1日座学で学んでみましょ、みたいなのも
来年はやってみてもいいかもですね。


踊ってみたい作品、リベンジしたい作品、ご自身の創作(または私が振り付けても♪)
踊ってください当日のみ参加の方でも、全体に馴染むように構成しますので、ご安心ください。
※(12月末までお申込み受付) 新年の始まりのイベントになりますように。
リンクは文字をクリック!

2月4日開催!クラスレッスン&スタジオパフォーマンス、参加者を募集中です。

ただ今、体験キャンペーン中!!12/25まで。

2000年にスタートした、大人向けバレエクラス
”長く美しくバレエを踊れるための質の良い指導”をコンセプトに
体の使い方や表現方法まで、丁寧に指導しています
”踊る心”は、”楽しむ心”
目白と初台で、レッスン開講中
基礎を見直したい方、スキルアップしたい方、ぜひお待ちしています
オンラインレッスンもあります

体験レッスン等に関してのご質問やお問い合わせはこちらから
講師依頼等も承ります

バレエブログランキングに参加しています。
ポチっと押して応援してください。
いつもお読み頂きありがとうございます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ

ことばの贈り物

私は兼ねてからこのブログは
バレエの事一辺倒にしたくない、と思っていて
色々想ったことを綴ってます。

今日はこちら。


最近再び、ふとしたことから再購入。
一旦は「もう十分成長できたかな~」と手放したのだけど。
作家五木寛之さんの様々な著書から
これ、という一言を抜き出して集めたもの。

やりたいことがあるのなら、それをやることです。二十代ならそれが許される。
そして三十歳になったとき、まだそれをつづける気持ちがあれば、あなたは人生の成功者です。

楽しいことは長続きする。好きなことは長続きする。気持ちのいいことは長続きする。そうでないことは、どんなに強制されても結局は続かない。

どうしようかと迷ったときは、目をつぶってやることだ。やらずに後悔するよりも、やって後悔するほうがいい。

人間の関係とは、つまるところ(言葉)にはじまり、(言葉)に終わるものだ。



困ったとき、誰にも言えないような悩みがあるとき
そっと開いて、自分の気持ちに当てはまるものが見つかったら
自分の気持ちも楽になれますね。
昔は頼りまくってました。

再び読みたくなったのは、また気になったからでしょうか。
複雑化する世の中で、どんな風に自分を持っていけばいいのか
考えちゃうこともあるし。

もしご興味があれば、ぜひ^^



”長く美しくバレエを踊れるための質の良い指導”をコンセプトに
目白と初台で大人向けクラスを行っています。

遠方の方や、スタジオレッスンに来られない時にオンラインレッスン♬
現在リハーサル(個人)も行っています。

体験レッスン等に関してのご質問やお問い合わせはこちらから。
講師依頼等も承ります。

バレエブログランキングに参加しています。

ポチっと押して応援してください。
いつもお読み頂きありがとうございます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ

向田邦子さんの本

こんにちは。バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。

新幹線に乗る前に買った、向田邦子さんの本。

題名に惹かれた^_^

読後は(個人的な意見として)昔の方が語彙が豊富なのと、相手が言わんとする意味が通じることが多かった。だけど今はあれこれ説明しなきゃいけないのか、無駄な言い回しも多いような。

また決して昔は良かった、じゃないけど、当時は「あぁ、そんなことも言うてたね」と言うことは確かにあって、文中にもご自分で述懐されてたりもします。

それにしても、流麗な文章の数々。日常から頭がスッと切り替わります。

お亡くなりになったのが51歳。はぁ、大きなことなさってたんだなあと、つい我が身を振り返ったりも。

他のも読みたくなりました。

KAYANO BALLET STUDIO HP

『大人のバレエはエレガントに美しく』
”美しくバレエを踊れるための質の良い指導”をコンセプトに
目白と初台でクラスを行っています。

オンラインレッスン・おうちでバレエ

遠方の方や、スタジオレッスンに来られない時にオンラインレッスン♬

お問い合わせフォーム

体験、レッスンに関してのご質問やお問い合わせはこちらから。
講師依頼等も承ります。

バレエブログランキングに参加しています。

ポチっと押して応援してください。
いつもお読み頂きありがとうございます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ

SWANマガジン

思いがけず、SWANマガジンを頂きました。

漫画SWANは小学生の頃読んでました。
当時は遙かなる夢の世界、と言う感じだったけど、今思うとかなりリアリティに満ちてて
しっかりした取材力の元、きめ細かい部分まで見ておられたんだなーと感じます。

子供の頃はバレエの世界が自分とは格が違い、立派すぎて手の届かない存在だったのに
今は何だか何でも分かるようになりすぎて、正直ちょっと疲れるなぁ..と感じることも。
だけどSWANの世界観は中庸に戻してくれると言うか、やっぱり素敵だ!と再認識。

中でも有吉京子さんのインタビュー記事が心に来ました。
本当に描くことが好きで好きで、ずっと描いてこられたんだなと。
読んだ後の爽やかさと言うか、清々しさがありますね。
デビュー50年だそうです・・ すごい。


バレエ作品を踊ってみたい方、スタジオパフォーマンスに参加しませんか?
★内容を変えて、開催予定です。


『大人のバレエはエレガントに美しく』
”美しくバレエを踊れるための質の良い指導”をコンセプトに
目白と初台でクラスを行っています。

遠方の方や、スタジオレッスンに来られない時にオンラインレッスン♬

体験、レッスンに関してのご質問やお問い合わせはこちらから。
講師依頼等も承ります。

バレエブログランキングに参加しています。

ポチっと押して応援してください。
いつもお読み頂きありがとうございます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ

久々に、向田邦子さんの本を

こんにちは
バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。

向田邦子さん、以前よく読んでいたことがあり
本も何冊か持ってたのに、どうやら処分してしまった様子・・(それを覚えてない)
だけどふっとまた読みたくなって、先日中古で買い求めました。

私は昔から本や漫画に感化されやすい部分があって 笑
バレエの場合は「SWAN」だったり、フランス革命のものなら「ベルサイユのばら」
源氏物語は「あさきゆめみし」と、一つのめりこむきっかけになるものがあると、その先その先と自分で調べて延々と読んでいく。
この本にも「人形町に江戸の名残りを訪ねて」と言う章があるのだけど、それを読んでから、人形町に何度も行った。

生き生きとした文章、中でも食べることへの描写が素晴らしくてしかもご自身のおっちょこちょいな部分もあけっぴろげに書かれつつも品があり、久しぶりに新鮮な気持ちになれました。


2000年にスタートした、大人の方向けバレエスタジオ。
”長く・美しくバレエを踊れるための質の良い指導”をコンセプトに
目白と初台でクラスを行っています。「踊れること=語る身体」を目指して。

遠方の方や、スタジオレッスンに来られない時にオンラインレッスン♬
個人レッスンもできます。

体験、新規ご入会、レッスンに関してのご質問等はこちらから。

バレエブログランキングに参加しています。ポチっと押して応援してください。
いつもお読み頂きありがとうございます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ

母の納骨と俳句集


こんにちは。

昨日は母の納骨式でした。
昨今の状況を鑑みて、今回は帰省を諦めましたが
後で送ってくれた写真を見ると、とても良いお天気の中執り行えて良かったです。

昨日はその時間、母の俳句集を読んでいました。⇒母の句集

母は3冊、句集を出していましたが、この『惠』には、私のことを詠んだ句も収められてます。

バレエで身立てて十年秋深し”

(娘は)二年で帰る予定が、気づけば十年東京に居るんだなぁ、と言う想いが籠ってる。
今はもっと、居るけどね。

俳句って難しいとか、高尚なものと言うイメージがあるのか、かつて
「お母様は随分と高尚な趣味がおありなんですね」と、本を紹介した方に言われたことがあり
(当時少し皮肉っぽく聞こえてしまった。)そのせいか、少し敬遠気味な自分もいて。
だけど今読み返すと、日々の出来事や自分の感情や想いを17文字で表しているせいか、むしろ身近な記録になっていることに気づく。
もっと理解して、読み込んであげていれば良かったな。
で、読み終えた後は、心地よいお昼寝タイムに・・(笑)



ここは奈良の、閻魔大王様がいるお寺より。
生きてるうちに、もっと色々経験しておかねば、だなぁ。

★バレエクラスのご案内★

Kayano Ballet StudioHP

2000年にスタートした、大人の方向けバレエスタジオ。
「丁寧な手本と方法」そして「バレエを通じて日常に活かせること」
舞台経験豊富な講師が、バレエの基礎を分かりやすく指導します。

遠方の方や、スタジオレッスンに来られない時にオンラインレッスン♬
個人レッスンもできます。(時間・曜日応相談可能です)
オンラインレッスン・おうちでバレエのご案内
体験レッスン・新規ご入会のお問い合わせはこちらからお問い合わせフォーム

バレエブログランキングに参加しています。ポチっと押して応援してください♬

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ



文化の日に『鹿鳴館』を読む

こんにちは
バレエ教師兼ダンサーの河合かや野です。

昨日は文化の日=明治節=明治天皇のお誕生日。
戦後に『文化の日』と改まったとされています。

文化と言うのは、私達の生活に密着しているものなので
それが変わるとか変えられるというのは本来、ものすごいストレスなはず。
だけどそんな(ある意味強制的な)意識改革をした明治時代~昭和の戦後を経て
今があるんだろうな、なんて思う。

さて、先日の『M』鑑賞後に購入した『鹿鳴館』を、昨日(やっと)読みました。
鹿鳴館自体はそんなに長いお話じゃないけど、久々に戯曲!
戯曲を数十冊読む課題を大学時代にこなしてきたこともあって、懐かしくもありました。
東京バレエ団公演「M」鑑賞。


ふと、あの時大学の先生はなぜ19歳~二十歳の私達に、戯曲を読ませる課題を与えたのかなって。
数十年経って思うのは、相手の感情をリアリティに感じたり、また自分が表す時に必要な
表現力を磨くためじゃないのかな、と。



表現力は(個人的には)習うものじゃない、と思うのね。
自分の頭の中で感じたことを紡ぎだして、それを言葉にすることのひとつが”表現力”だけど
ただ感情の赴くままに書いた言葉は読みにくくまとまらないし、相手にも(やや)不快感を与えるもの。
客観的に推理しながら、そして色々な人の意見を聞きながら、自分の頭で考えて磨いて行くものだと思います。
これはバレエの練習でも同じですね。
なので最近は読みやすい本が売れてるけど、語彙力や表現力としては実際のところどうなん?と思っている私。


★「悲劇の方が人の心情が掴みやすくて、ドラマチックなんだよ」と先生は仰っていた。
確かにねー。鹿鳴館も悲劇。
人って悲しい時の方が、本当に心から揺さぶられるような感情になるし。


読んだ後この作品を”お芝居として” 観たくなりました。
昔テレビドラマで見た気がするんだけど、どこかやってくれないかなぁ・・
お話の重厚さと話し言葉の美しさ、双方がマッチングしてないと難しいだろうけど。
なんか、見たいみたい!!(#^^#)

バレエクラスのご案内

Kayano Ballet StudioHP

2000年に開講した大人のバレエクラス。
都内では目白&参宮橋にて、クラスを開講中。
近県の幼稚園では、子供のバレエを指導しています。
グループレッスンのほかに、個人レッスンも承っています。
現在オンラインレッスンとスタジオレッスンを併用してます。

オンラインレッスン・おうちでバレエのご案内

11月は体験月間!
体験レッスン・新規ご入会のお問い合わせはこちらから→お問い合わせフォーム


ブログランキングに参加しています。
ポチっと押して、応援してくださると嬉しいです!

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ