バーレッスンを行う際「両手でバーを掴む」「片手でバーを掴む」といった、2種類の方法があります。
よく「初心者だから両手バー」「経験者だから片手バー」という概念で捉えられがちですが
体幹がしっかりしてきてから、片手のバーに移行していく
というのが自然だと思っています。
片手の方が自由度が増すので、ぐらつきやすい。
両手の方が上半身を固定することが多いので、ぐらつきにくい。
ただね、
人って自由に動きたいものだから、固定されていると飽きてきますし
いつも同じ風景しか見えないように感じがち。
(正面しか向かないし)
なので、片手バーになったら前後の感覚も生まれ、加えて空間に伸ばしている腕は重いしで、
新鮮な反面、移行したての時難しく感じるのは当然だと思います。
体育短大時代、かなり過酷なスキー実習があり(ボーゲンしかできなかった初心者が、1週間後にはコブのある斜面をパラレルで降りてこれるようになる、というぐらいの仕込まれ方 笑)
ストックを両手で持ってる安心感というのがあって、ボーゲンで滑ってる時はストックを必ず同じ位置で付くように指導されます。実際その方が滑りやすく、足も内側に向けて体重を乗せてブレーキをかけているから、いざとなればすぐに停止できる。
だけどパラレルになると、いわゆるS字をかいて降ります。左右のバランスが取れないと滑ることが出来ないし、ストックを付く側に向かってカーブさせつつ、雪面に対してスキー板を揃えた方がスピードが出ます。片手でストックを付く方が自由度が増しますし、膝も柔らかくバウンドしないと(プリエだね)上手にできないのです。しかも斜面はきつくなるし。
20年以上スキーはやってないですが、今思うと似た概念かもしれないなぁと思います。
スピードに慣れるための直滑降の練習もしたけど、ストック付くの禁止でした。めちゃ怖かったけど
自分の足裏の感覚を信じ体幹を真っすぐ保つことで、バランス感覚を付けるというか。
バレエはバーレッスンの段階では、「怖い」ということを感じることは多分余り無いけれど
センターレッスンで回転練習をするようになると、”怖い”と感じることが増えてきます。
それは動きやステップにスピードが出てくることや、回転をした際に体幹のバランスが崩れていると
転ぶ可能性が高くなるからです。(そういった意味では、ポワントも似てますね)
それを防ぐには、両手でバーを持ってる時は体幹を安定させてしっかり正面の感覚を掴み
片手バーになった時は、前後の感覚を大事しながら行って、センターに出た時は空間の中にしっかりバランスを感じること。
先日幼稚園バレエの小学生が、片手バーデビューをしました。
思っていたよりもバランスが取れていて、体幹がしっかりしてきた証拠だなと思いましたよ。
これからできることが増えるね、というと嬉しそうでした。
大人の初心者の方もこの辺までは子供と同じ概念で大丈夫な範疇なので、まずバランス感覚を養っていきましょうね。
★木曜のバレエベーシックは、受講される方に合わせて内容を考えています。

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